写真1 ユウガオは病害なく、大きな実をつけた。その要因の一つに共栄作物・長ネギとの混稙がある 2008/07/06
写真2 ユウガオは左右につる・蔓を伸ばし、ネギも伸びる 2008/06/24
写真3 S氏が移植・定植するユウガオ苗の脇に長ネギ 2008/04/12
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長ネギは土の中にいる害虫のセンチュウを予防する効果があるので、
ユウガオ苗を長ネギの脇に植える、とS氏は教える(写真1~写真3)
このユウガオと長ネギの関係を、当地では経験知として300年余伝承されている
現在、長ネギはユウガオのコンパニオンプランツ(共栄作物)に位置づけられ、
科学的に次のように証明されている(引用・参考文献等:1)
同じ圃場で長ネギといっしょにユウガオを連作しても土壌病害の発生はほとんど認められなかった
これは「長ネギの根圏に生息する拮抗細菌が連作に関与してきた」ため
拮抗細菌がピロールニトルリンを産出することが明らかになった
また、長ネギはアリシンを産生してユウガオつる割病菌を抗菌することが明らかになった
さらに、異種作物の混植は土壌微生物相を増大させ、土壌病原菌の活動の場を少なくする
S氏は、ユウガオを長ネギの脇に植える農家は少なくなった、と教える
たしかに、私が歩く道から見えるユウガオ栽培圃場12ヵ所のうち、長ネギを見るのはS氏の圃場3ヵ所だけ
引用・参考文献等:1.木嶋利男「ネギ属植物や雑草との間・混作による作物病害の防除」(『雑草研究』Vol.56(1)14-18頁 2011) 2.弊ブログ2013年06月24日
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影地:栃木県下野市
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