写真1 梅花に似るシャリンバイの花。和名の由来
写真2 車輪スポークのように放射状に互い違いに互生する葉。和名の由来
写真3 シャリンバイの果実
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常緑の屋敷林生垣・クネ(弊ブログ2015年10月17日・2016年11月05日のクネ)
車でなく、ゆっくり、ゆっくり歩くと目に入る花や果実、緑葉に隠れるようにつく
その一つが白い花と黒紫の果実、シャリンバイ(注1)
和名は、葉のつき方が車輪のスポーク状、花が梅に似ることに由来
シャリンバイは本場奄美大島紬の染料。次のよう(注2)
奄美大島に自生するシャリンバイ(地域呼称:テーチギ)のうち、直径07~08㎝以上のものを伐る
チップ状にして約2日間煎じ、1週間ほど自然に冷ます
このテーチギ染料(タンニンを含む。)で絹糸を染め、さらに泥田で染める(鉄分とタンニンを反応させる鉄媒染を行なう)
紬に織られる絹糸は、テーチギ染めを計80回、泥染めを03回、総計80~90回の染めで仕上げられる
テーチギは1mほど残して伐られるので再生し、10年後には再伐可能
煮出し燃料は染料抽出済みのチップ
注1 学名:Rhaphiolepis indica var. umbellata バラ科
岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田研) 植物雑学事典;シャリンバイ
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/rosaceae/syarinbai/syarinbai.htm
注2 「肥後染色と泥染め」http://dorozome.com/drozome/
執筆・撮影者:有馬洋太郎
撮影日:写真1・写真2;2015年11月13日 写真3;2016年11月03日
撮影地:埼玉県久喜市