写真1 群馬県太田市・石田川の右岸、潅水の男性・経営主
写真2 ネギ苗を運ぶ奥様と後継者
写真3 ネギ苗を移植中の奥様と後継者。黒茶色の2つの条は、写真1の水を撒いた跡。そこに、写真6の機械で移植穴を開け、ネギ苗を手で移植する。
写真4 約3時間半後(写真1~写真3の移植時から)、奥様が独りでネギ苗を移植中(矢太神水源からの帰途、立ち寄る)
写真5 移植用ネギ苗。軽4輪トラックに積んである。
写真6 潅水跡にネギ苗移植用の穴を開ける機械
写真7 歩行型自動移植機でネギを植える女性2人
写真8 アゼクワを使いエダマメの畝間を除草する男性農民
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ソラマメ畝の保温ビニールを剥ぐ男性農民に話を伺う(弊ブログ2011年06月18日)
その後、矢太神水源(ヤダイジンスイゲン)へ向け石田川左岸を歩く
ほどなく、ネギのにおいが鼻に入る
対岸のネギ畑、水撒き中の男性農民・経営主(写真1)
橋を渡り現場に着き、なに、なさってんですか(以下、< >は筆者の質問あるいは返答。他は経営主のご教示。)
<こんちわー、すいません、お仕事中、これはネギに水かけていらっしゃるんですか> 穴が開かないんで、これ穴開ける機械(写真6)
<手植えなさるんですか> うん、乾いちゅうとねー、崩れちゃう。ここは、周りの土と違って、土を入れたとこだから、ちょっと粘土のー
<多いんですか> うん
<水をかけた所に苗を植えるんですか> そうだねー
<これは、なんの機械ですか> だから、土を開ける機械、珍しいんだけど、あんまい無い機械だけど
柔かくしたわけでしょ、そこへ穴を開けて行くわけ
<はー> そいで崩れないわけ、湿気があるため
<そこにネギを植えて行く、奥さんと息子さんが> はい」(写真2~写真4)
<水かけて、穴開けて、手植えなさる> えー。(写真7のネギ移植機が横を通りすぎて行く)今行ったのがねー、なんつったらいいかねー、砂目のとこでは植えられだけど、あの機械も持ってんだけど、ここでは植えられねんの
<そうか、土壌の硬さによって違うんだ、普通の移植機では植えられない> はい。こゆう移植機やなんだー、おれんちは7、8台買ったんじゃねんかなー、無いね、満足なのね
<土が違うと、それに合わせた機械が無いんだ> 無いねー、ぜんーぶ 一長一短で。真っつぐ立つ植え方考えたいんだけど
一番シンプルなんだけどー、この仕方(当家のような植え方)が深谷じゃー8割ぐらいでしょねー、深谷ネギでは
<これは深谷ネギですね> いや、いや、うちは群馬だから
<(出荷する際)深谷ネギの名前は使えないんだ> うん
<これは、何ネギで出されるんですか> 何ネギって、ネブカネギでしょねー
<作業なさってんのは、奥さんと息子さんですね> はい。よく百姓する気なったな、と思うけど
<息子さんが> うんー
<8月ぐらい収穫ですか> いや、うちは、承知で遅らす、ゴボウがあるから、ゴボウがあるから承知で遅らしてんの
<何月ぐらいとるんですか> 冬だろねー。この品種は、春3、4月播く、承知で遅らす、夏おいても枯れちゃうんだよ
だか、ある時期までに木(茎)を作っといて、そいで休眠させとくよなことして、うちのばい(場合)はね
そいで夏はゴボウ手出しといて、(茎を)太らすぐらいしといて、枯れちゃ困るけど
<そして、来年の3月、4月にとるんですか> うん、4月に近いですよねー、この品種はね
<おおよそ1年かかんだ> だか、早いのは11月、10月に
<出す> はい。大変なんだよ、農家
<そうですよね> だから、農家が簡単にできたら困る、良くない、人間にも良くない
あれも見てみて、あの機械も増え始めたけど、乾きに強い機械。これは湿気に強い
どっか、ネギ収穫やってるうちも、今、ネギ高いけど
<(収穫が)あるんですか> うん、最終で、あるでしょ、どっかに、あるんじゃない
去年は乾燥が強くて、これ(穴開け移植)ができなくて損した
<この機械が使えないぐらい> 乾いちゃう
<向こうの旦那さんが鍬かなんか使って、あれは、どゆう作業ですか> あれ、枝豆の中の除草(写真8)
<あの鍬は、何という鍬ですか> アゼクワつんだ、周りの畦をかくやつに主に使われる
謝辞:ご多忙の中、潅水機械を止め、ご教示くださった経営主と、奥様、後継者に感謝致します
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年06月04日 撮影地:群馬県太田市