A&K の NOTES

陽はまたのぼり、陽はまたしずむ。あちこち歩き回りながら、スケッチを楽しんでいます。

マイ・ブルーベリー・ナイツ

2017-06-29 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★マイ・ブルーベリー・ナイツ

ウォン・カーウァイの映像をたっぷり楽しんだ。超望遠、あるいはフィールドスコープで撮ったような映像と、心地よい揺らぎに酔いしれた。夜のレストランのシーンが多いので、昼光色系の灯りをたっぷり使った濃厚な映像。逆光をうまく利用した煙草の煙のシルエットは美しい。脱臭フィルターをかけているので臭わない。ロードムービィ的な物語展開は時間の動き、背景の広がりは空間の豊かさを感じさせてくれた。この映画は時空間の浮遊感を味わうもの。

これは癖になる。
映像がいつまでもまとわりつく。
疾走する電車のライト。
この効果絶大。

ノラ・ジョーンズの初々しさを引き出しているのは監督の手腕です。
人物の表情を超望遠を使ってアップで捉え、不思議な存在感を出している。

香港+フランス+アメリカすれば、無国籍なムービィ。

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バンテージポイント

2017-06-29 | chinema(欧米系映画)

映画を観た。

★バンテージポイント
監督:ピート・トラヴィス
2008アメリカ

大統領狙撃の事実を8人(?)の視線を通してこれでもかぁこれでもかぁと繰り返し映像を流してくれる。変わるたびにフィルムが巻き戻され、めまぐるしく状況が変化する。いくつかの視点を変えてモザイク的に物語を構成する手法は、よりミステリアスによりサスペンスにそしてよりスリラーにさせるには効果的手法。それぞれの視点に重要なポイントを伏線として張られ、それを繋ぐように物語は進行する。

いま読んでいる、伊坂幸太郎さんの小説の手法とよくにているなぁと感じ、感覚の一部がシンクロ。

Sigourney Weaver (シガニー・ウィーヴァー)がTVプロデューサーとして登場し、映画が始まる。期待感アップだけど、物語への絡みはなし。ちょっと物足りない。

Forest Steven Whitaker(フォレスト・ウィテカー)はこの映画に多少なりとも落ち着きを与えている。鶴瓶さんににているね。

モザイク的にサスペンスが進行するが、テロリスト集団が明らかになると、しだいに追跡劇にかわる。スピード感溢れるカーアクションが続く。終わり方がどこか漫画的で、余韻が浸る事なく、見終えてしまった。

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