A&K の NOTES

あちこちスケッチ行脚 。映画館で映画を見ることが楽しみ。いつか何処かでお会いしましょう。

ももへの手紙

2018-02-28 | chinema(日本アニメ映画)


映画を観た。

★ももへの手紙
監督:沖浦啓之
声の出演:美山加恋、優香、西田敏行、山寺宏一、チョー、他
2012/日本アニメ

監督は『人狼 JIN-ROH』の沖浦啓之。
監督のルーツは交通の要所として栄えた広島の鞆の浦だそうです。
自分に繋がる地域の瀬戸内を舞台に物語を作りたかったようです。

「気がつけば、私、ひとりじゃなかった。」そんなかなりハートフルなファンタジーでしたが、アニメだからこその味わいがあり、十分楽しみました。あの辺りには何度も出かけていますので、雰囲気はよく解ります。穏やかな瀬戸内の風景、漁村の風景、街並が見事に描写され、いつもながら、アニメ絵画にはウットリさせられます。今回は妖怪たちも活躍しますので彼らの表情が生き生き。

 


物語は《日本的親子の情感たっぷり》で、アニメならの面白さも味わえるのですが、背景となる絵と動く絵との間に、ぎこちない違和感と平板さをも感じさせたのは、惜しい!アニメづくりは徹底的に細分化作業されてるんですね。もっともこれだけの作品を一つのスタジオだけで作り上げるのは、無理なんでしょうが、、、、。

舞台となった《汐島》は架空の島ですが、モデルとなったのは、広島県呉市の大崎下島(大長・御手洗)と言われています。御手洗地区は「重要伝統的建造物群保存地区」だそうです。物語では、建設途中となっている橋は尾道・今治を結ぶ本四架橋別名《しまなみ海道》でしょう。ということは、時代としては90年代後半の夏の物語。どこかのんびり感を感じさせてくれるはずです。《映画を見た後に実際に訪れたくなるような場所》として、沖浦監督が選んだそうですが、なるほど、《訪ねたく思いました》。いわゆる《聖地巡礼》というやつでしょうが、スケッチの旅にちょうど良さそうです。


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