本を読んだ。
★スカイ・クロラ
著者:森 博嗣
出版社:中央公論新社
森 博嗣さんの「スカイ・クロラ」を読む。
僕は戦闘機のパイロット。
飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。
二人の人間を殺した手でボウリングもすれば、ハンバーガも食べる。
戦争がショーとして成立する世界に生み出された
大人にならない子供—戦争を仕事に永遠を生きる子供たちの寓話。
(「Book」データベースより)
一気に読んだ。
一人称で語られ、彼の視点で物語が展開するので、最後まで読まないと、状況設定が解らない。
最後になってはじめて「キルドレ」が語られ、自分自身の正体を明かす。
たばこの煙、青い澄んだ空、白い雲、墜落する煙。
激しい戦闘シーンなのにとても静か。
死と隣り合わせの生。
文章の隅々まで神経が行き届き、
散文詩を呼んでいるような感覚だった。