★珈琲屋の人々 (双葉文庫)
著者:池永 陽
出版社: 双葉社
下町の商店街が舞台。
過去に地上げ屋を殺してしまったという人物が経営する『珈琲屋』を訪れる人たちを描く短編小説。複雑な過去や現在を背負った人々が、《気合いの入った特に熱い熱い一杯の珈琲》をすすりながら、それぞれに秘めた想いを語る。
《ちょっと一昔のレトロ世界》の雰囲気が漂う。
《主人公に殺された地上げ屋の妻》が面白い。
揺れる複雑な想いを描いてこの物語ではバツグンに鋭く盛り上げてくれる。
せっかく主人公が訳ありモンなんで、
もう少しつっこんであちこち登場するエピソードも読みたいなぁと。