インフルエンザ対策にも表出

　新型インフルエンザが流行している。当院でも８月に入り二例新型インフルエンザを確定した。実際には四名と思う。今週になったら保健所が手の平を返したように突っけんどんになり、報告なんかしなくていいと言うばかりの対応になった。
　Ａ型は新型と見なす、集団発生でなければ、通常のインフルエンザに準じた取り扱いで宜しいということなのだ。正直な話、五月や六月に当院で発生しなくて良かった。今までは出たらどうしようとおそるおそる検査をしていたが、気軽に？検査できるようになった。
　桝添さんは夏に流行は予想していませんでしたとしゃあしゃあとおっしゃる。厚労省は危機管理が苦手のようだ。どうもちぐはぐで、最初に問題になって半年近く経っているのだから、今は具体的な対策（ワクチン供給差配、接種順位など）が用意されていてしかるべき時だと思う。
　どうも最初に騒ぎすぎて息が切れてしまったのではないか。そのせいか当地の保健所の対応も最初懇切丁寧だったのが、不機嫌高圧的に変わってきた。
　例年はインフルエンザワクチンの予約の電話は九月半ばにならないと来ないのだが、既に日に数本入って来ている。まだ見当が付きませんとお返事しているのだが、早く（８月一杯までに）優先順位と大体の本数を知らせて欲しい。不足分は優先されない人達を広報を徹底し教育して留まらせるようにすれば足りるはずだ。
　ワクチンの副反応？で脳炎が出た？というだけで急にワクチン接種者が激減する国柄だから、指導可能、いや指導しなければならない。それが危機管理というものだ。
　そうした危機管理が旧態依然の組織に問題があって十分にできないのなら、変える必要がある。「簡単に変えられない」。確かにそうだと思うが、上に立つ人が変わると変えやすいのではないか。
　蛇足だが、どんなエースも常勝ではない。四球を挟んで連続三長短打を浴び五失点、エースもマウンドを降りなければならない。心機一転、反省精進すれば再登板の機会が巡ってくる。