駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

新年度雨で始まる

2010年04月01日 | 身辺記
 四月一日と言えばエイプリルフール、小学校六年だったか折角の嘘をついてもよい日だからとFやTと語らってK君をたぶらかそうとS君が用があるからすぐ来てほしいと言ってたよと連絡に行った。なんだろなと半信半疑ながら、Y君早速自転車で向かう。
 「えっ、なに」。「なんだ、お前ら」。「どうもおかしいと思った」。あの頃の小六は他愛なかった。最近ではエイプリルフールなどとあまり言わないようだ。複雑で忙しく、余裕のない世の中のせいだろうか。
 新年度でいろいろ届出書類がある。ずいぶん分り易くなったが、それでもまだまだ役所の書類の書き方は難しい。文章がわかりにくく、あちこち参照せねばならず五種類の簡単な届出を書き上げるのに二時間近くかかってしまった。書いているうちに面倒になり、どうせ年に数回あるかないかのことだからやめようかと思ったくらいだ。しかし、届出がしてないと何千円かの指導料金が頂けない。折角講習を受けたのだからと書き終える。雛形と細かい注釈があれば、半分の時間で書けたと思う。
 なぜ役所の文章は難しいのだろうか。今はかなり改善され、独特の言い回しは減っているのだが、それでもわかりにくい。多分それは法令が決まりごとで、一般人の論理や推理と別体系になっているせいだろうと思う。私は役所文を読んだり届出書類を書くのが大の苦手で見るだけで憂鬱になる。医師会の事務の女性達がてきぱきと捌くのを見ていると心から尊敬してしまう。 
 
コメント
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