寝る前にちょっと頭休めに見る物はないかと衛星放送のチャンネルを動かしていたら、フィヨルドの絶壁が出て来た。北欧の旅番組かなと思っていたら、1000mの絶壁から飛び降りようとする人達が出て来た。えっと驚く間もなく、絶壁から飛び降りた。ぎょっとして見ていると200キロのスピードで地上目掛けて落ちて行く、危ないと思う間もなく腕を広げると腕と足と身体の間に張った膜が翼になって水平に滑空を始めた。あっという間に見ている人達の上に来るとパラシュートを開いて舞い降りてきた。この間約一分。何という人達だ。まさに命知らずの人達で、現に、この飛行服の開発者は滑空中パラシュートの事故で三十八歳の命を落としたという。
このフィヨルドの絶壁は頂上も岩肌で僅かな傾斜から突然の直角の絶壁になっている。崖から10m離れていても恐いと思うのだが、腹這いになって崖から下を覗いている見物人と思しき人達が居る。中に女性も混じっている。どうも、この神経の太さは玉ではなく肝っ玉の問題らしい。飛び降りる人は競技前の点検か崖から5,6m付きだした飛び降り台に、翼を付けないまま立って風向きを調べたりしている。どういう神経の持ち主なのだろうか。
崖から飛び降りて滑空する時、よーいドンで飛び出す、というのはどちらが早くゴールまで滑空出来るかの速さを競っているからだ。中にはどれだけ崖の近くを飛べるかという競争もあるらしい。ただ飛び降りるだけでも大変なのに、信じがたい事を競う人達だ。
海鼠や茸を最初に食べてみた人達も勿論偉いというか凄いと思うが、高所が得意でない私にはムササビ以下の僅かな翼で最初に飛行を試みた人の方を凄いと思う。
恐らくこの人達を調べると身体的恐怖に強く冒険の精神を生み出す遺伝子が見つかるような気がする。尤もそれは傍若無人の性質と隣り合わせているに違いないから、せいぜい十人に一人が持っていればちょうど良いのかもしれない。解説者の口吻では、どうも彼等は平凡な家庭の持ち主ではなさそうだったから、私の推測もあながちこじつけではないだろう。
チャンピオンは瓦職人かと思ったら炭坑夫だそうだ。チリの事故から連想するに炭坑夫には肝っ玉の据わった人達が多いのだろうか。いやはや、飛行機は決して科学者だけではできなかったのだ。
このフィヨルドの絶壁は頂上も岩肌で僅かな傾斜から突然の直角の絶壁になっている。崖から10m離れていても恐いと思うのだが、腹這いになって崖から下を覗いている見物人と思しき人達が居る。中に女性も混じっている。どうも、この神経の太さは玉ではなく肝っ玉の問題らしい。飛び降りる人は競技前の点検か崖から5,6m付きだした飛び降り台に、翼を付けないまま立って風向きを調べたりしている。どういう神経の持ち主なのだろうか。
崖から飛び降りて滑空する時、よーいドンで飛び出す、というのはどちらが早くゴールまで滑空出来るかの速さを競っているからだ。中にはどれだけ崖の近くを飛べるかという競争もあるらしい。ただ飛び降りるだけでも大変なのに、信じがたい事を競う人達だ。
海鼠や茸を最初に食べてみた人達も勿論偉いというか凄いと思うが、高所が得意でない私にはムササビ以下の僅かな翼で最初に飛行を試みた人の方を凄いと思う。
恐らくこの人達を調べると身体的恐怖に強く冒険の精神を生み出す遺伝子が見つかるような気がする。尤もそれは傍若無人の性質と隣り合わせているに違いないから、せいぜい十人に一人が持っていればちょうど良いのかもしれない。解説者の口吻では、どうも彼等は平凡な家庭の持ち主ではなさそうだったから、私の推測もあながちこじつけではないだろう。
チャンピオンは瓦職人かと思ったら炭坑夫だそうだ。チリの事故から連想するに炭坑夫には肝っ玉の据わった人達が多いのだろうか。いやはや、飛行機は決して科学者だけではできなかったのだ。