駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

休日はお休み

2010年11月08日 | 身辺記

 休日には市内を離れ、他の衛星へ移動するのも一興と昨日は東に向けて50kmばかりドライブし、インターネットで調べておいたカフェを訪れた。小川のほとり、京都鴨川の十分の一くらいではあるが、テラスが張り出し下を清流が流れている街中とは思えないロケーション。
 店は半地下にあり、何やら古びたというか年季の入った装いで、イラストや油絵が掛けられ、BGMにジャズが聞こえる。生憎というか予想通り店主は留守。とうのたった女の子が注文を取りに来る。若い男がカウンターの中で野菜(玉ねぎ?)を刻んでいる。
 メニューにフランス語で何か書かれている。カフェで過ごす時は・・というような意味らしいが知らない単語が三つばかしあってよくわからない。昼と夜は食事も出すらしいが、イタリアンで満腹の上、二時過ぎなのでコーヒーを頂く。凝り性の店主らしく、イラスト、建築関係の本、小説などの古い本が奥の本棚に置いてある。昭和初期のデッサンの本を見つけ眺めてみる。八十年前とは思えない斬新な解説がしてあり驚く。よく考えれば本がセピア色なだけでデッサンなんて昔から否昔の方がきちんとしていたのだろう。
 見かけぬ中年!?夫婦に「どちらからいらっしゃいましたか」。とウエイトレスか女主人かに興味を持たれ、話しかけられる。「まあ、遠いところから」。と喜ばれ店の絵はがきとイベント情報のパンフレットをもらう。
 近傍にも知らない味のある店があるものだ。近くでも知らない所へ行くと小旅行気分で僅か四時間が倍にも長く感じられ、休日が生きたお出掛けであった。

コメント (2)
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