駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

ドント ステイ フーリッシュ

2011年10月18日 | 人生

  偉大なる精神、ジョブス、が去った。 彼の言葉、ステイ フーリッシュをどう受け取るか。文字通り、馬鹿であり続けろとか、初心を忘れるなとか、素朴であれとか小賢しくなるなといったいろいろな解釈があろう。

 それは賢明な皆さんにまかせ、市井の臨床医は、やはりもう少し賢くと患者さんに申し上げたい気持ちで一杯だ。

 例えば、留守電にきちんとお名前要件電話番号をと指示がしてあるのに 

 「あ、なんだ、やってないの」ガシャ

 「二番町の鈴木です。爺さんが熱が出たんだけど、どうすりゃいいだか」。ガシャ

 「いつもお世話になっております野田ですが、インフルエンザの予約の日に東京へ行く用が出来まして・・・・・・、ピー。用件が終わらないうちに時間が切れてしまう。

 携帯に転送された留守電を聞きとるために、外出先でどんなに苦労しているか。名前だけではごまんと居る患者さんの誰か特定できないことが多い。よくある名前だと104は無効だ。騒音のなかでぼそぼそ声は聞き取りにくい。 時々ため息が出る、電話は暴力だと。

 写真はウイッスラーの燃えるような紅葉。澄んだ冷気の中で誠に清々しい。

コメント (2)
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