世の中に問題とされる課題は数多い。しかし、週刊誌の見出しを見るとうんざりする。ちょっと頭を捻ってみればわかるのだが、本当の問題は半分か四分の一か、見方のよればもっと少ないと思う。 取るに足らない、ああそうかで終わる問題をあげつらって世の中が良くなるだろうか。人の不幸は蜜の味と嘯かれても、首肯しかねる。勿論、あざとい権力者や濡れ手に粟で稼ぐ強欲者を揶揄するのはよくわかるが。
逆に看過されてはならない大問題がいくつか忘れ去られ、避けられている。東京電力の責任はどうなったのか。原子力発電をどうするのか。直近のTPPさえも、そろそろ飽きられそうな雰囲気が出ている。
中で一番の問題は積年の課題、税金の使われ方の厳しい検証だ。取られることにばかりに敏感な国民が、主査となって検証しなければと思う。その資料を地道に粘り強く提供するのが週刊誌などマスコミの仕事だろう。売れない?。そうかな、そんなことはない、編集者の腕の見せ所だろう。
日本人は物忘れが病的レベルに達しているのではと心配している。七十五日以前のことを憶えていられないのだ。その物忘れに加え、物事の優先順位がわからない病もありそうだ。町医者の診たて違いならよいのだが。