駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

トンカツ名の由来

2013年09月24日 | 旨い物

                    

 肉の好みは地域によって違うようだ。関西では肉と言えば牛のことで、関東では豚を指すことが多いと聞く。味覚の好みは幼い時の食生活と年齢によって大きく影響を受ける。所詮は好みの問題なので、何が一番とは決められないのだが、自分は最近牛が一番旨いと思うようになった。

 肉そのものの味ではやはり牛(和牛)が一番ではないか。牛の薄切りをさっと炒め、僅かな砂糖と醤油で微かに味付けたものは飯にも良く合い、秘かに一番旨いと思っている。

 その流れを組むすき焼きを賞味していた明治大正の日本人は豚鶏は二番三番と思っていただろう。そこですき焼きを出せない洋食屋の親父が智慧を絞って考え出したのが、豚カツではないかと想像する。肉そのものでは負けるが調理次第で牛に負けない味と、試行錯誤の結果生み出したのが豚カツで、しめたやっとこれで豚が勝ったと膝を叩いたのが豚カツなのだ。巷ではポークカットレットから転じて豚カツになったという説が定着しているようだが、豚カツを生み出した親父が豚勝つと快哉を叫んで豚カツになったという思いつき、本当の可能性が少しはある?。

 生姜焼きとトンカツは世界に誇れる日本の調理法というのは本当だと思う。

 

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