駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

近くて遠い国に思う

2014年04月23日 | 世の中

            

 旅客船沈没事故の大惨事を巡る韓国の反応対応を見ていると、もし原発事故が韓国で起きていたらどうなっていただろうと考えてしまう。

 韓国人で友人と呼べる人は一人しか居ないし韓国を訪れたこともなく、平均的な知識しかないのでどこまで適当な感想かは分からないが、少し書いてみたい。私の友人は冗談のよく分かる分け隔てのない楽しい人で、良い隣人なので個人と国の印象はちょっと違うのだが。

 海を越えて公共放送で伝わってくる民族としての印象は毀誉褒貶に敏感で激昂する人達だというものだ。褒めていないように響くので異論抗議があるかもしれない。

 メディアを介した情報なので、何処まで正確かはわからないが、悲しみよりも怒りが伝わってきた。やり場のない認めたくない絶望の情動が糾弾という形の激昂になって渦巻いているように感じられた。激昂は全てを薙ぎ倒してしまう。激昂は持続できないのでやがて散乱霧散してゆくと思われるが、あとには悲しさと虚しさが残るのではないかと心配する。勿論、物事には二面があるので、激昂には物事を変える力があるかもしれない。

 しかしまあ、隣人としては激昂すると分析判断を間違えやすいのではと僭越ながら申し上げたい。

 

コメント (2)
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