十二月半ばに春は遠いとはとぼけたことをと思われるかも知れない。しかし忘年会で町に出て感ずるのは妙な淋しさだ。この印象には冷たく寒々とした印象を与える青色発光ダイオードや師走選挙で出足の悪かった夜の客足の影響もあるだろう。
しかし根本的には財布の紐を締めて、不安定な明日に備えようとする庶民の動きを反映していると見る。お約束のアベノミクス効果と女性活用がどこまで実現されるか、国民は半信半疑否三信七疑なのだ。取り敢えず、備えておこうという気持ちが働いていると感ずる。
女性活用と言われるが公共の場での若い女性の問題点が目に付いてしまう。電車の中で仲間同士で傍若無人に大声でおしゃべりしている。降りようとしている客を待たずに乗り込んで来る。二十一二才にもなって、風邪で母親が付いてくるような頼りない男も困るが、付いてくるのも如何なものかと思う。
どうも底上げがまだまだ不十分だと感じる。有体に言えば、大丈夫で期待できる人はきちんと居るのだが、そうでない人も多い。こっちの水は甘いよではなく、それではいけませんよと範を垂れる姿勢も必要と高齢者は考える。時代錯誤の説教爺さんと言われるかも知れん。尤も、実際に説教することは極めて希だ。