一昨日の雨の後再び好天が続いている、この秋空を背景に空を飛ぼうとしている物がある。
三菱航空機のMRJがいよいよ初飛行の秒読み段階に入っている。一体何度延期したことか、五回だ。これでは性能に疑問符が付きかねない。一週間以内に飛べなければ、機体は墜落しなくても信用は失墜する。
国産と言っているが全てが国産というわけではない、まず肝腎のエンジンが国産ではない。設計組み立てを三菱航空機で行い一部部品は海外発注ということで、国産の名に値するが、純国産それ万歳という短絡は航空機のような裾野の広い複雑な機械を理解していない情緒的な反応と思う。
まだ飛んでもいないのに反省はおかしいかも知れないが、二年以上五度に及ぶ延期は、やはりなぜかを突き詰めないと今後の航空機製造に重大な禍根を残すと思う。そんなことは言われなくてもわかっているだろうが、万歳にかき消されないうちに指摘しておきたい。
果たして本当に宣伝通りの飛行性能が発揮できるか、注目している。上手くゆけば優れた日本製品の名を高めてくれるのだが。