駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

表題に釣られてしまう

2015年11月26日 | 小考

                           

 一昨日とは一転して冷たい雨と風の朝だった。幸い雨は小降りで、殆ど濡れずに出勤できた。今年も気が付けばあと一ヶ月、月日の経つ早さに驚いている。

 十一月というのは薬品メーカー後援の勉強会や講演会の多い月で、出席を減らしたはずなのに週に二回、三回と診療終了後街中まで聞きにいっている。来月は勉強会や講演会は減っても忘年会が何度もあるから帰宅が遅い日が多そうだ。

 早く帰れたから特別何をするというわけではないが、十時過ぎの帰宅だと毎日働いてばかりの感じがして心身に疲れが溜まってくる。後期高齢になるまで働くためには、診療終了後の仕事は週一回を守るようにしなければと改めて思う。

 というのは、昨日もMRが熱心に誘うし、新しい知見が得られそうな魅力的な題名なので糖尿病講演会に出たのだが、殆ど知っていることばかりの上に成る程と思っても実行が難しい話を聞かされ、終了後は夜遅くのご馳走ビュッフェで食べ過ぎてしまい、後悔しながら帰途につく羽目になったからだ。食べなければ良いと言われても、夕食を摂らずに講演会を聞くととてもお腹が減るのだ。結局、出席しないというのが、一番の選択ということになる。 

 新聞やネットニュース特に週刊誌には記事を読みたくなるような巧みな題名が付けられている。どうもこうした表題に踊らされることが多い。政治も含め殆どの情報が中身以上の題名で引きつけ読ませる買わせる・・ことを狙っているように思われる。中身が大事といっても、表題にやられてしまうことが多いと実感する。

 

コメント
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