駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

言うは易し、行うは難し

2015年11月27日 | 町医者診言

            

 今朝は晴れ上がり寒かった。これで、平年の気温だろう。駅舎には木枯らしもどきが吹き、通勤客の足元を枯葉が舞っていた。師走の訪れを告げる光景だ。

 臨時国会は見送られ、声と見栄で目を逸らし民をまやかす名優が安陪語で新目標を掲げて臨時国会を乗り切り(正確には臨時国会無視を押し通し)、世界を走り回っておられる。果たして安陪語が世界にどう響いているのだろうか、CNNやBBCにはあまり登場しないのでよく分からないが、海の向こうからどんどん報告を送って欲しい。

 一億総活躍、最低賃金時給1000円、名目国内総生産600兆円という、なんだか切りが良すぎる新目標が掲げられた。それはちょっと難しいのでは、そうするとどうなるのなどと半畳を入れれば非国民と言われそうで口ごもる人が多いようだ。あるいは政治的目標だからと内心無視する向きも多いと推測する。

 政治的発言とすれば政治的反論があってしかるべきだが、蚊の鳴くような声にしか取り上げられない。野党がひ弱いのかマスコミが偏向しているのか、師走の声が聞こえれば目先に捕らわれるのか、別世界の出来事のようにも感じられる。

 驚くべきことだが、私の医院の10月の患者数は昨年と一人しか違わなかった。これでは世の中にある変化を感じにくい。なんだかおかしいという私の感覚がおかしいのだろうか。ちなみに一名プラスで増えていた。アベノミクスのお陰?。

コメント
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