ヨーロッパに難民が押し寄せている。冬に向かう冷たい海を命を賭してギリシャの小島に次から次へと渡ってくる。多数の難民を受け入れてきたドイツにももう沢山という声が上がり、圧倒的な支持を受けていたメルケル首相の支持率も半年で30%近く下落している。
難民を受け入れると言うことはとりもなおさず、自分の分け前を分かち与えるということだから、当然受け入れには限度が出てくる。まあ一匙二匙なら喜んで自分の皿から食べものを分け与える人も四分の一もとなると、考えるようになるだろう。それに難民とは誰のことかという疑問が出てくるだろう。地球の資源は限られている。それが現在は能力歴史運努力・・様々な理由はあれ不均等に分けられている。資源は何億もの飢えに苦しむ人にも何十億の貧しい人々にも均等に分ければ、全ての人が貧しくなる量しかないのが現実だろう。
そう考えれば人道とはなんぞやと言うことになる。人道と叫んでも、実現は困難だから人道と言えている側面を忘れてはなるまい。差別というのはいつも突き詰めればミーファースト少なくともマイラブファーストなわけで、何が悪いという人が溢れ出てくる。安っぽく右翼左翼とレッテルを貼って叩いていると気が付けば自分の後頭部を叩いているということになる。
歴史と現実を見詰めて考えに考えて行動する他はないだろう。Ask not・・のケネディの言葉は今も生きている。