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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

寒波の迷惑な土産

2019年01月08日 | 自然

           

 

 今日も冷え込んだ。昨日よりも寒く感じた。寒波が冬少尉から冬少佐に昇進したらしい。一体昔の人は寒い冬をどう凌いでいたのだろうか、木造だから隙間風も入っただろうし、暖房と言っても焚火くらいしかないと思うが、何かよい工夫があったのだろうか。暖は何よりのもてなしだったようだ。

 年明けからインフルエンザの患者さんが増えた。人が動くから流行地からの持ち込みがあったのだろう。今やインフルエンザの診断は診断キットに頼りきりというと大袈裟だが十五年前に比べたら、診断キットの信頼性が非常に高くなった。診察室で患者さんと二人で判定プレートを覗き込みながら、ほら薄く線が出ているでしょと説明する場面も多い。相変わらずインフルエンザワクチンを他院で打っている患者さんが多い。打って貰ったところにインフルに掛かりましたと受診しにくいのだろうか。まあ、打っても七割くらいしか効きませんからと説明している。インフルエンザウイルスも生き延びるためには変わらねばなりませんと、毎年少しづつ変異するので中々九割以上効くワクチンができないのだ。

 どういう訳か私は毎年これだけたくさんインフルエンザの患者さんを診ているのにインフルエンザに感染しない。もう二十五年毎年ワクチンを打っているし、毎年インフルエンザの患者を数多く診ているから多様な抗体が出来ているせいだろうと思う。ひょっとして**は風邪ひかないと言うから**なのかもしれない。職員は三年に一人くらい感染する。八名居るから数%の確率になる。これは普通で、彼女たちは**ではなく当院は優秀な職員に恵まれているようだ。

 インフルエンザは寒くて乾燥すると流行する、寒波の有難くないお土産なわけだ。ちなみに写真は寒い山形出身の患者さんの有難いお土産。

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