年を取ると誰にも物忘れが出てくる。勿論、大きな個人差があり、軽微なものから、病気の部類に入る重症まで幅広い。実はこの物忘れ老眼と同じように四十代であれっと自覚することが多い。まあこれは生理的なもので、判断力や生活力に影響を与えるようなものではない。それに忘れることは生きてゆくのに有利有用なことも多い。
しかしながら重要なこと鍵になることは忘れてはならず、殊にこれだけ情報(屑情報も多くフェイクニュースも混じる)が溢れる時代では忘れることを防ぐ手立てが必要だと思う。マスコミには事前事後など、発言を比較して報道するようにお願いしたい。北方領土問題交渉の印象もなんだか違うように思う。国民民主と自由党の合流?も寝耳に水の感じがする。新聞は一週間もすれば処分するので、事前の発言を正確に思い出せない。相手のある事としても、希望的観測で言ったとしても、変化を微細に押さえておくことは重要だと思う。そうでないと発言の変遷を政治家はいい加減の一括りで処理して、重要な動き議案まで見逃し聞き逃すことになる。
マスコミの俎上に乗るのも辛いことだ。八百屋お七からシンプソン夫人まで恋は盲目、諫めは火に油を注ぐ、だから言ったでしょとなるにしても生木を裂くようなものだ。暖かくは見守れないにしても忘れても良いと思う。