駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

水丸さん逝く

2014年04月25日 | 人物、男

                   

 既に旧聞に属するだろうか、安西水丸さんが亡くなった。なんとなく生身の感じのしない人だったし、実年齢よりも若い印象だったので突然の訃報に驚いた。

 正直、水丸さんは村上春樹の読者でなかったら、目にしても興味を引かなかったかもしれない。、シンプルでしゃれたプロの手管を感じさせない絵を描く人だった。いっしょにされては迷惑かも知れないが和田誠、安西水丸、沢野ひとしは私の中では同系統のイラストライターに分類されており(沢野ひとしはちょっと毛色が違い、品格はもう一つ)、素人の私にも書けそうな絵と文章を書く融通無碍のイラストライターのお一人だった。

 水丸さんは印象と違い七十を過ぎておられ、成人病に襲われても不思議でないお年であったのだが、皺や汗や苦節に無縁な感じで不思議な明るさと爽やかさを持っておられた。失礼ながら独りで輝くと言うよりは主演男優と言うよりは光を反射するさりげなく味のあるバイプレーヤーだったように思う。

 ご本人はもとより、読者にも突然の訃報だったのだが、あっさりしていていかにも水丸さんらしいなと今は感じている。明るい水色と軽みの中にどこか遊び心がある画を思い浮かべている。

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人生で一番旨い寿司

2014年04月24日 | 旨い物

                     

 次郎が一世一代の握りをみせたのだろうから、旨かったのは当然だろう。オバマがハワイ育ちといっても子供の時旨い寿司を食べていたとは思えないので、味覚には普遍性があるのだと思う。

 さて通訳諸氏はお相伴にあづかれたのだろうか。これから次郎でオバマ握りが食べられるのだろうか。食べられたとしても私にはちょっと手が出せそうもないのが残念ではある。

 安陪首相とオバマ大統領では根本的な考え感覚が違うから、果たして友情が育まれ歩み寄りが出来るか、かなり疑問視している。安陪さんはむしろプーチン大統領の方が肌が合うのではないか。美味しいお寿司をご馳走になっても、それはそれと安陪さんの目論むように外交TPPで妥協点が見言い出せるか、微妙なところだろう。

 

 

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近くて遠い国に思う

2014年04月23日 | 世の中

            

 旅客船沈没事故の大惨事を巡る韓国の反応対応を見ていると、もし原発事故が韓国で起きていたらどうなっていただろうと考えてしまう。

 韓国人で友人と呼べる人は一人しか居ないし韓国を訪れたこともなく、平均的な知識しかないのでどこまで適当な感想かは分からないが、少し書いてみたい。私の友人は冗談のよく分かる分け隔てのない楽しい人で、良い隣人なので個人と国の印象はちょっと違うのだが。

 海を越えて公共放送で伝わってくる民族としての印象は毀誉褒貶に敏感で激昂する人達だというものだ。褒めていないように響くので異論抗議があるかもしれない。

 メディアを介した情報なので、何処まで正確かはわからないが、悲しみよりも怒りが伝わってきた。やり場のない認めたくない絶望の情動が糾弾という形の激昂になって渦巻いているように感じられた。激昂は全てを薙ぎ倒してしまう。激昂は持続できないのでやがて散乱霧散してゆくと思われるが、あとには悲しさと虚しさが残るのではないかと心配する。勿論、物事には二面があるので、激昂には物事を変える力があるかもしれない。

 しかしまあ、隣人としては激昂すると分析判断を間違えやすいのではと僭越ながら申し上げたい。

 

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頑張れ松坂、応援している

2014年04月22日 | スポーツ

            

 松坂がメッツでメジャーに昇格し対ブレーブス戦の延長で登板、三回を無失点に押さえた。勝敗は付かなかったが、ティームはサヨナラ勝ちし合格の好投だった。首脳陣がどう評価するかは不明だが、自由契約となってまでアメリカに残って頑張ってきたので、このチャンスを生かし活躍させてやりたい。アメリカは実力で評価する国なので実績を積み重ねれば、ローテーションに入れるだろう。私の見るところ、松坂はちょっと頭に血が上る欠点があるように思う。冷静クレバーなキャッチャーと組めば力が出せるのではないか。

 上原、ダル、マー君など活躍する日本人投手に負けるものかという高いプライドはあるだろうが、昔は昔今は今、足下を見つめ地道に与えられた仕事を完遂して欲しい。正直、日本時代の松坂は好きな選手というわけではなかったが、不運不本意な目に遭いながらも前を向いて諦めない姿勢(家族の支えも大きいと思う)に応援するようになった。

 

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村八分町二分

2014年04月21日 | 世の中

                                      

 村には異分子を退け忌み嫌い八分にする風習があったと聞いている。いつ頃まであったのか今もあるのかは知らない。陰湿で嫌な仕組みに感ずるが、組織を生き延びさせる知恵でもあったのだろう。

 今でも地域の自治的な意味合い行政の補間的な意味合いもあって、町内会というものが存在する。地域によって違うだろうが昔ほどの重みはなくなっていると思う。有り体に言えば、死に体というか、町内会の存続さえ危うい地域もある。友人のOK氏、断ることの苦手な人で町内会長を押しつけられて五年になる。細々した仕事が多いらしく、年度末にはフーフー言っている。もういい加減に辞めさせてもらえよと仲間で忠告するのだが、交代が居ないので辞められないと言う。町内会費の徴収もままならず、今期は会計係が居ないので日曜日をつぶさなくてはなどと言っている。これでは町内会が二分の人で辛うじて存続しているだけではないかと思ってしまう。

 勿論、中には町内の運動会や遠足までやっているまとまりがあり、町内会の存在意義深い地域もあるだろうが、隣は何をする人ぞわしゃ知らんという町も少なくないのではと思う。

 駅前には住んではいないが、町内会費と行事への寄付はきちんとさせて戴いている。

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