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アーチー・シェップが演奏するホレス・シルバー

2017-08-19 | JAZZ
タイトルが興味深い「トレイ・オブ・シルバー」は、1979年3月の来日を捉えて、コンサートと同じメンバーで演奏したもので、LPの片面2曲という比較的長尺演奏が収められています。
「Tray of Silver」DENON YX-7806-ND
  
1. NO SMOKIN′
2. IF YOU COULD SEE ME NOW
3. NICA′S DREAM*
4. COOKIN′ AT THE CONTINENTAL*
ARCHIE SHEPP(ts) MICKEY TUCKER(p) 水橋 孝(b)
ROY BROOKS(ds) HOWARD JOHNSON(bs, tuba)*
録音 1979年4月11日
コンサートは表記のクインテットで行われていますが、このLPではA面の1,2がハワード・ジョンソンを除くカルテットとなっています。
タイトルから想像できるように4曲中3曲がホレス・シルバーの曲であり、これを個性溢れるブラック・パワーの闘士がどう料理するのか興味がありました。
1曲目の「NO SOMKIN′」は、オリジナルと異なり非常に速いテンポで演奏され、続く「IF YOU COULD SEE ME NOW」ではスロー・バラードでエモーショナルなプレイが展開されています。
3曲目の「NICA′S DREAM」ではハワード・ジョンソンがバリトン・サックスで、4曲目の「COOKIN′ AT THE CONTINENTAL」ではチューバで参加し、変化を付けています。
シェップのプレイは、いずれの曲においても単なる題材として取り上げているだけで、シェップはどこまでもシェップでした。
しかしPCM録音のせいか、テナーは鋭さはあるものの、荒々しい部分はそぎ落とされ、洗練されたサックスに変わり、インパルス時代の彼を想像すると肩透かしを食らいます。

コメント (2)
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