フィンランドのベテラン・サックス奏者、
イーロ・コイビストイネン(EERO KOIVISTOINEN) 1946年1月13日 -
最初は室内楽やバロックを学びヴァイオリンを弾いていましたが、その後ジャズに興味を持ちサックスに転向、
デビューは30歳を過ぎてからで、最初は前衛的なジャズ・トリオを結成、その後フィンランドのロックバンドBlues Sectionに参加しています。
現在もファイブ・コーナーズ・クインテットに客演するなど、フィンランドのジャズ・シーンを牽引し、モダンからフリーまでの幅広い活動を行ってきています。
また、ジャズ・ロック期の「Wahoo!」はDJの間でも知られ、他にもUMOジャズ・オーケストラのメンバーでもあります。
この度、彼の1971年のレコーディング・アルバムが再発売されたので早速購入してみました。
このレコード、黒盤と白盤があったようですが、購入したのは本当に真っ白いレコードのほうでした。
ジャケット表面に貼ってあったシールには、1971年の録音で、彼の3番目のアルバムであると記されていました。
「THE ORIGINAL SIN」 svart SVR 307
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/74/8b/571de773298d92b7c94a4512c82fb7be_s.jpg)
1. THE ORIGINAL SIN
2. ROCK & ROLL
3. BYE BYE / HELLO
4. BOTH & AND
5. SUMMERSEA
6. SINNER
EERO KOIVISTOINEN(ss,as,ts) LANCE GUNDERSON(g) EERO OJANEN(P,elp)
PEKKA SARMANTO(b) REINO LAINE(ds) ESKO ROSNELL(ds) AND OTHERS
全6曲は同じような曲の構成で、テーマとエンディングはオーケストレーションのサウンドですが、アドリブは上記メンバーによって行われています。
そして1曲目で演奏されるソプラノ・サックスのトレモロは、まるでコルトレーンの様でもあります。
2曲目のテーマの後は、フリーな演奏で、3曲目のギター・エレピのソロは、フュージョンの先にある新感覚のサウンドとなっています。
また5曲目のサマーシーでは、その名の通り、各奏者が水の音を連想させるところもあります。
最後の曲では、リーダーがテナー・サックスで吹きまくり、ドラム・ソロも交えて4ビート演奏が展開されています。
全体を通して、澄んだ北欧サウンドが展開されている好アルバムでした。
それにしても白いレコード、曲間の溝が見難いので途中の曲から聴くには至難の業です。
このレコードの購入を機会に、これまであまり聴いてこなかった他のアルバム(CD)も引っ張り出してみました。
最初は、リーダー2作目とされる69年10月の録音作品
「ODYSSEUS」 OTAVA OTA LP 69
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/c1/d16d7aedf0c492db074bb7a49a5b9ab5_s.jpg)
ヨーロッパではSABA/MPSや、ECM等が活動を開始し、レーベル独自のサウンドを創りつつあった時期ですが、こちらはハード・バップ~モードを基調とした完成度の高い内容です。
当時、新主流派といわれたハービー・ハンコックやウエイン・ショーターの初期の演奏の様で、5曲目のタイトル通り「So Nice」なアルバムです。
次は91年9月にNYで録音されたもので、大半が自身の作曲によるものです。
「ALTERED THINGS」 TIMERESS CD SPJ 367
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/58/df/81fa226f7e9886fc96da1273bd996b4b_s.jpg)
ランディ・ブレッカー(tp)、ジョン・スコフィールド(g)、ディビット・キコスキー(p)、ジャック・ディジョネット(ds)等、著名な米国ミュージシャン達が参加しています。
内容は、個性的な音作りと相俟って、ハード・ブローイングな演奏が展開されていますが、ゲストが完全にリーダーを食っているようです。
最後は、コイビストイネンがジャケットのトップに記載されているアルバムです。
が、主役はスウェーデンのトランペッター、アンデシュ・ベリクランツのようでもあります。
そして演奏は、ストレイト・アヘッドな新感覚の快作です。
「DIALOG」 L+R Records CDLR 45094
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/48/c1/65c18cb50649fe68ab44fc4aa2a20830_s.jpg)
コイビストイネンが1970年に作ったアルバム、
「For Children」に収録されている「FIVE BLUE TONES」に関する映像がありました。
イーロ・コイビストイネン(EERO KOIVISTOINEN) 1946年1月13日 -
最初は室内楽やバロックを学びヴァイオリンを弾いていましたが、その後ジャズに興味を持ちサックスに転向、
デビューは30歳を過ぎてからで、最初は前衛的なジャズ・トリオを結成、その後フィンランドのロックバンドBlues Sectionに参加しています。
現在もファイブ・コーナーズ・クインテットに客演するなど、フィンランドのジャズ・シーンを牽引し、モダンからフリーまでの幅広い活動を行ってきています。
また、ジャズ・ロック期の「Wahoo!」はDJの間でも知られ、他にもUMOジャズ・オーケストラのメンバーでもあります。
この度、彼の1971年のレコーディング・アルバムが再発売されたので早速購入してみました。
このレコード、黒盤と白盤があったようですが、購入したのは本当に真っ白いレコードのほうでした。
ジャケット表面に貼ってあったシールには、1971年の録音で、彼の3番目のアルバムであると記されていました。
「THE ORIGINAL SIN」 svart SVR 307
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4e/22/9d4e7be0ae6096d073e88b4e3a3154ea_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/40/03/7971318a064215ab87adf8b751759d6f_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/74/8b/571de773298d92b7c94a4512c82fb7be_s.jpg)
1. THE ORIGINAL SIN
2. ROCK & ROLL
3. BYE BYE / HELLO
4. BOTH & AND
5. SUMMERSEA
6. SINNER
EERO KOIVISTOINEN(ss,as,ts) LANCE GUNDERSON(g) EERO OJANEN(P,elp)
PEKKA SARMANTO(b) REINO LAINE(ds) ESKO ROSNELL(ds) AND OTHERS
全6曲は同じような曲の構成で、テーマとエンディングはオーケストレーションのサウンドですが、アドリブは上記メンバーによって行われています。
そして1曲目で演奏されるソプラノ・サックスのトレモロは、まるでコルトレーンの様でもあります。
2曲目のテーマの後は、フリーな演奏で、3曲目のギター・エレピのソロは、フュージョンの先にある新感覚のサウンドとなっています。
また5曲目のサマーシーでは、その名の通り、各奏者が水の音を連想させるところもあります。
最後の曲では、リーダーがテナー・サックスで吹きまくり、ドラム・ソロも交えて4ビート演奏が展開されています。
全体を通して、澄んだ北欧サウンドが展開されている好アルバムでした。
それにしても白いレコード、曲間の溝が見難いので途中の曲から聴くには至難の業です。
このレコードの購入を機会に、これまであまり聴いてこなかった他のアルバム(CD)も引っ張り出してみました。
最初は、リーダー2作目とされる69年10月の録音作品
「ODYSSEUS」 OTAVA OTA LP 69
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/09/c1/d16d7aedf0c492db074bb7a49a5b9ab5_s.jpg)
ヨーロッパではSABA/MPSや、ECM等が活動を開始し、レーベル独自のサウンドを創りつつあった時期ですが、こちらはハード・バップ~モードを基調とした完成度の高い内容です。
当時、新主流派といわれたハービー・ハンコックやウエイン・ショーターの初期の演奏の様で、5曲目のタイトル通り「So Nice」なアルバムです。
次は91年9月にNYで録音されたもので、大半が自身の作曲によるものです。
「ALTERED THINGS」 TIMERESS CD SPJ 367
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7c/ab/42e6a08ac1ef807d56e934aebe1917da_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/58/df/81fa226f7e9886fc96da1273bd996b4b_s.jpg)
ランディ・ブレッカー(tp)、ジョン・スコフィールド(g)、ディビット・キコスキー(p)、ジャック・ディジョネット(ds)等、著名な米国ミュージシャン達が参加しています。
内容は、個性的な音作りと相俟って、ハード・ブローイングな演奏が展開されていますが、ゲストが完全にリーダーを食っているようです。
最後は、コイビストイネンがジャケットのトップに記載されているアルバムです。
が、主役はスウェーデンのトランペッター、アンデシュ・ベリクランツのようでもあります。
そして演奏は、ストレイト・アヘッドな新感覚の快作です。
「DIALOG」 L+R Records CDLR 45094
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/ea/d9f1943e11410595ef40a4ab77f753e6_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/48/c1/65c18cb50649fe68ab44fc4aa2a20830_s.jpg)
コイビストイネンが1970年に作ったアルバム、
「For Children」に収録されている「FIVE BLUE TONES」に関する映像がありました。