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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

トレニア - おしべとめしべ

2021-08-07 10:46:05 | みんなの花図鑑
トレニア

トレニアはインドシナ半島原産のゴマノハグサ科の花(草本)です。
公園などによく植えられている花ですが、花弁のグラデーションが美しい花です。




でも、私の関心は 相変わらず おしべとめしべ (´∀`)
左右から伸びているのが 長いほうの雄しべ一対です。(おしべは 下に もう一対あります)
中央で 唇を開いているのが 雌しべの柱頭です。




雌しべの柱頭は 今口を開けたような恰好をしていますが、ハチなどが触ると閉じます。




雄しべは 左右からアーチを作って 最終的にはくっついてしまいます。




この花は 長いほうの雄しべも 短いほうの雄しべも くっついているのがわかります。




くっつく理由はよくわかりませんが、ハチなどが花筒の奥にある蜜をなめようとするとどうしてもこのおしべのゲートをくぐらねばならないので、そのとき おしべの花粉が付きやすくなるという理由も考えられます。




ほかの花で花粉をつけたハチがこの花の中央の雌しべの柱頭に触れると花粉が柱頭につきます。
ハチが雌しべに触れると、雌しべの先が閉じます。花粉が乾燥しないように閉じるのだとも考えられています。花粉は雌しべから水分をもらってすぐに活動を始め、花粉管を伸ばします。花粉管は雌しべの中を伸びていきます。
ここから先は
NHK ミクロワールド 「トレニアの花 雌雄の出会い」
をご覧ください(^^♪





ノウゼンカズラ

さて、おしべが左右からアーチを作り、
雌しべの柱頭が 唇のように開いていて 虫が触ると閉じる花は ほかにもありました。
まず、このノウゼンカズラ (アメリカノウゼンカズラも同じ)。




花弁とおしべは基部でくっついていて、時期が来ると きれいさっぱり落下します。
ノウゼンカズラの萼は5裂、花弁も5裂。なのに おしべは 2対で4本しかない。。。のはおかしい 。調べてみると 上の画像のように 下のほうに 針のような5本目の雄しべが(退化して葯がありません)ありました (^_-)-☆






ウリクサ

これは アゼナ科の ウリクサ です。
とても小さいのですが、雄しべと雌しべの格好は トレニアやノウゼンカズラそっくりです。
アゼナ科というのは比較的新しい科で、「旧分類ではゴマノハグサ科に含められ、APGⅡ(2003年)ではオオバコ科に移されたが、APG III(2009年版)ではアゼナ科として独立」(三河の植物観察「アゼナ科」)したのです。
ウリクサは アゼナ科の ハナウリクサ属に属してます。
ハナウリクサとは トレニア のことだったのです (´∀`)





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