アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ユウゲショウはいつ開く?

2023-09-14 16:00:00 | みんなの花図鑑

ユウゲショウ(夕化粧、学名: Oenothera rosea)の名は「午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことから」(wiki「ユウゲショウ」)なのですが・・・
「観察をしてみると、通常、開花するのは明け方頃で、日中開花して夕方頃にしぼむ、一日花のようです。」(重井薬用植物園・おかやまの植物事典「ユウゲショウ/アカバナユウゲショウ(アカバナ科)」)
この画像も午前10時に撮影したものです。




典型的な子房下位で、子房は花弁やシベの部分からだいぶ離れたところに付いています。




「葉は長さ1~6cm程度の楕円形~卵状披針形。葉の縁は全縁か浅い鋸歯があり、ゆるやかに波うつ。」(同上)




花弁は4弁で、赤色の筋があります。
「雄しべは8個で葯は白色。」(野に咲く花)とありますが、どう見ても葯自体は白く見えません。
白いのは花粉のようですね。




「桃色の葯嚢と濃い紅色の葯隔」(千葉北西部、周辺ぷち植物誌。「アカバナユウゲショウ」)という観察もあります。




めしべは一個ですが、柱頭は4裂しています。




めしべの柱頭ですが、ツユクサやクサギのようなつつましい糸状のものでなく、4裂した一つひとつがおしべの葯と張り合うほど大きいのが特徴です。



先におしべが熟し、あとから柱頭が展開する雄性先熟の花のようです。





.


コメントを投稿