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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ナンキンハゼ - 樹に咲く花49

2022-07-19 06:00:05 | みんなの花図鑑
久しぶりの<樹に咲く花>、今回は トウダイグサ科のナンキンハゼの花です。

ナンキンハゼ ’メトロ・キャンドル’

最初は、安城デンパークの園芸品種のナンキンハゼです。
斑入りの葉が美しい ’メトロ・キャンドル’ という名の園芸品種です。




葉の間から伸びているのがナンキンハゼの雄花です。




雄花は長い房状に咲くので、良く目につきます。




雄花ばかり目に付きますが、では雌花はどこにあるのでしょう?
それとも この木は雄株で 雌花は雌株についているのでしょうか?




いえ、ナンキンハゼは 雌雄同株で 雌花は 雄花の穂の基部にいくつかあります。





ナンキンハゼ ’サマー・フリンジ’

安城デンパークには 他にも ナンキンハゼの園芸品種があります。




この ’サマー・フリンジ’ という名の園芸品種は 雌花の付き具合が多い品種のようです。




それにしても 雌花の柱頭の大きいこと(やや細長い球の上に伸びているのが花柱と柱頭です)!





ナンキンハゼ 自生種?

これは デンパークではなく用水路の土手に生えていたナンキンハゼです。
ナンキンハゼは中国原産の外来植物ですから、園芸種でないからと言って自生とは言えないかもしれませんが、鳥がこの実を好んで食べ、種子が散布されやすいことから、どんどん野生化しています。




黄色い雄花の穂の基部に すでに果実になりかけた子房があります。




雄花は樹に咲く花の常として花弁は無く 一つの小花におしべが2つ伸びています。




この果実が秋には白い蝋の殻(仮種皮)をつけた実になります。




明日は 同じくトウダイグサ科のアカメガシワを取り上げる予定です。
アカメガシワは今度は 雌雄異株です。



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