すでに 「樹に咲く花 (34) ヤマモミジ」をやりましたが、「いささか旧聞に属しますが」シリーズの続編で、4月の初めに出会ったカエデ科の花をまとめてみました。
イロハモミジ
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イロハモミジは 日本で一番多くみられる ムクロジ科カエデ属の樹です。
モミジ属という属は無く、モミジと名がついてもみな カエデ属の樹です。なので イロハカエデ とも言います。
花には雌雄があり、上の画像は 雄しべを付けた 雄花です。
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全体を見ると、黄緑色の若葉といっしょに 雌雄の花が散形花序状に付いています。
上の雄花が目立ちますが、よく見ると 雌花もちらちら見え隠れしています(向かって左手)。
少しアップで観察してみましょう。
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まず、雄花のほう。
風媒花なので、虫を呼ぶための花弁は必要ないはずですが、ちゃんと 花弁と萼片があります。
でも花弁は萼片よりも小さく控えめで、目立つのは おしべです。
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つぎに、雌花。
雄花があるから、もう一方は 雌花だと思うのですが、イロハモミジのばあい、雌花と言っても まだ生殖機能がある雄しべが付いているので「両性花」と呼ぶらしいです。
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でも上の画像では めしべばかり目立ち、雄しべは良く見えませんね。
雄花、雌花(両性花)は ひとつの花序に混じるということです。
4月1日 愛知県緑化センターにて。
オオモミジ
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花を見ても イロハモミジと同じような咲き方をしていて 区別がつきません。
葉の大きさは
イロハモミジ < ヤマモミジ、オオモミジ
の関係にあるのですが、大きさは 2つを並べてみないと分かりません。
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一番簡単な見分け方は、翼果をプロペラの付き方を見る方法だと私は思います。
ヤマモミジや トウカエデなどの翼果は イロハの「ハ」の字型に翼が垂れていますが、イロハモミジの翼は水平に近いです。
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撮影は イロハモミジと同じく4月1日 愛知県緑化センターにて。
このオオモミジはまだ蕾の状態が多かったですが、開いているのは 雌花でした。
雌花といっても「雌花 : 短い花糸をもつ雄しべが8本と,雌しべがある」と文献にあるので、やはり両性花というべきかもしれませんが。
ヤマモミジ
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これだけは、 4月7日 安城デンパークで撮ったものです。
園芸品種のヤマモミジで 品種名「トロンペンブルグ」といいます。
雄花と雌花が同時に咲いています。
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こちらは 雌花(両性花)です。
ウリカエデ
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4月1日 愛知県緑化センター近隣の雑木林で。
同じ属でも、カエデと名が付くとずいぶん趣が変わるものです、花も 葉も。
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そしてさらに違いが・・・
これまでに挙げたモミジは 雌雄同株の雌雄異花でしたが、ウリカエデは 雌雄異株 ということです。
そう言われて、花をよく見ると、雄しべだけが見えていて めしべらしき器官(翼果の赤ちゃん)は見当たらないので、これは 雄花ということになりそうです。
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あらためて 葉を見ると 切れ込みの浅い「カエル手」をしています。トウカエデに近いようですが、トウカエデはこんなに脂ぎってはいなかったはず。やはり ウリカエデは 葉も花も独特です。
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それにしても、雄花なので、役目が終わればすべて下に落ちてしまいます。
雄株なので、赤い翼果が見られないのが、残念(´v_v`)
イロハモミジ
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イロハモミジは 日本で一番多くみられる ムクロジ科カエデ属の樹です。
モミジ属という属は無く、モミジと名がついてもみな カエデ属の樹です。なので イロハカエデ とも言います。
花には雌雄があり、上の画像は 雄しべを付けた 雄花です。
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全体を見ると、黄緑色の若葉といっしょに 雌雄の花が散形花序状に付いています。
上の雄花が目立ちますが、よく見ると 雌花もちらちら見え隠れしています(向かって左手)。
少しアップで観察してみましょう。
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まず、雄花のほう。
風媒花なので、虫を呼ぶための花弁は必要ないはずですが、ちゃんと 花弁と萼片があります。
でも花弁は萼片よりも小さく控えめで、目立つのは おしべです。
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つぎに、雌花。
雄花があるから、もう一方は 雌花だと思うのですが、イロハモミジのばあい、雌花と言っても まだ生殖機能がある雄しべが付いているので「両性花」と呼ぶらしいです。
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でも上の画像では めしべばかり目立ち、雄しべは良く見えませんね。
雄花、雌花(両性花)は ひとつの花序に混じるということです。
4月1日 愛知県緑化センターにて。
オオモミジ
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花を見ても イロハモミジと同じような咲き方をしていて 区別がつきません。
葉の大きさは
イロハモミジ < ヤマモミジ、オオモミジ
の関係にあるのですが、大きさは 2つを並べてみないと分かりません。
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一番簡単な見分け方は、翼果をプロペラの付き方を見る方法だと私は思います。
ヤマモミジや トウカエデなどの翼果は イロハの「ハ」の字型に翼が垂れていますが、イロハモミジの翼は水平に近いです。
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撮影は イロハモミジと同じく4月1日 愛知県緑化センターにて。
このオオモミジはまだ蕾の状態が多かったですが、開いているのは 雌花でした。
雌花といっても「雌花 : 短い花糸をもつ雄しべが8本と,雌しべがある」と文献にあるので、やはり両性花というべきかもしれませんが。
ヤマモミジ
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これだけは、 4月7日 安城デンパークで撮ったものです。
園芸品種のヤマモミジで 品種名「トロンペンブルグ」といいます。
雄花と雌花が同時に咲いています。
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こちらは 雌花(両性花)です。
ウリカエデ
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4月1日 愛知県緑化センター近隣の雑木林で。
同じ属でも、カエデと名が付くとずいぶん趣が変わるものです、花も 葉も。
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そしてさらに違いが・・・
これまでに挙げたモミジは 雌雄同株の雌雄異花でしたが、ウリカエデは 雌雄異株 ということです。
そう言われて、花をよく見ると、雄しべだけが見えていて めしべらしき器官(翼果の赤ちゃん)は見当たらないので、これは 雄花ということになりそうです。
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あらためて 葉を見ると 切れ込みの浅い「カエル手」をしています。トウカエデに近いようですが、トウカエデはこんなに脂ぎってはいなかったはず。やはり ウリカエデは 葉も花も独特です。
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それにしても、雄花なので、役目が終わればすべて下に落ちてしまいます。
雄株なので、赤い翼果が見られないのが、残念(´v_v`)
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