銀葉キブシ(白覆輪斑) 安城デンパーク
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キブシ科キブシ属の木だというのですが、とにかくこんなすだれのようにいっぱい垂れ下がります。
(3月14日撮影)
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まだほとんどが蕾の状態ですが・・・
「花は、3-5月の葉が伸びる前に淡黄色の総状花序につける。長さ3-10cmになる花茎は前年枝の葉腋から出て垂れ下がり、それに一面に花がつくので、まだ花の少ない時期だけによく目立つ。」(wiki 「キブシ」)
以下、2021年3月14日撮影
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和名のキブシですが「木五倍子」と書きます。「五倍子」だけで 「ふし」と読み、これは ウルシ科のヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできた虫こぶ(虫癭)のことで、「タンニンが豊富に含まれており、皮なめしに用いられたり、黒色染料の原料に」利用していたということです。「工業用のタンニン酸製造の原料として、1938年頃には山口県、三重県、兵庫県などを中心に200tの五倍子が生産されていた。」(wiki 「ヌルデ」)
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キブシの果実を「染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使った」ので キブシの名がつけられたということです。
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さて、花の中をにぞいてみると、中心に 緑色の雌しべがあり、周囲に黄色い花粉の雄しべがあります。この花は 両性花のように見えます。
しかし一般には、 キブシは「雌雄異株」といわれています。
「雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる。」
「雌花、雄花とも雄蕊は8個、雌蕊は1個ある」
「が、雌花の雄蕊は小さく退化している。」(同上)
比較する相手が無いので分かりませんが、おしべが退化しているようには見えませんから これは「雄花」でしょうか?
でも、「雄花」というには めしべが立派すぎます (´v_v`)
キブシ (西尾市憩の農園)
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というわけで、雌花らしい雌花を探しに 西尾市憩の農園 へ行ってみました。
鉢植えの幼木ですが、どれも今 花を付けています。
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園内のあちこちに置いてあるキブシを鉢ごと持ち上げ、花を覗いてみるのですが、どれもみな こんな風に 元気な雄しべと同様に元気なめしべが付いている鉢ばかりです。
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花粉は今にもこぼれそうですし、めしべの深緑色の柱頭の玉も艶々していて元気そうです。
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たまたま花弁がはがれた花があったので、花蕊の様子を撮影してきました。
めしべ、おしべ同じくらいの長さです。
というわけで、これぞ雌花というキブシには出会えませんでした。
エゾキブシ (安城デンパーク)
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ふたたびデンパークに戻って、花木園の銀葉キブシとは別のところにある エゾキブシを観察してみます。
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ところが、このエゾキブシも 8本のおしべと 玉のようなめしべが 両方ともほぼ同じくらいの高さにしっかりあります。
こういうのは 雄花とか雌花とかの単性花でなく 両性花ではないのでしょうか??
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で、ネットを検索してみると、(灯台元暮らしというか)gooブログ内に
「キブシ開花 雄花(雄花・両性花状雄花)と雌花」
という記事があるのを見つけました。
「雌雄異株説又は不完全雌雄異株説ある」というのです。(里山コスモスブログ)
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以下、その「不完全雌雄異株説」による解説です:
「柱頭が葯より下方にある雄花(雄株)、柱頭と葯が同じ高さにある花<私流に両性花状雄花と呼ぶことにする>、雄蕊が退化し柱頭だけが覗く雌花(雌株)を観察した。」
「両性花状雄花は雄蕊8個と同長の雌蕊、子房はやや貧相、柱頭は雌花のそれに似る。一見両性花に見えるこの両性花状雄花は低頻度であるが結実するとのこと。」
.
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キブシ科キブシ属の木だというのですが、とにかくこんなすだれのようにいっぱい垂れ下がります。
(3月14日撮影)
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まだほとんどが蕾の状態ですが・・・
「花は、3-5月の葉が伸びる前に淡黄色の総状花序につける。長さ3-10cmになる花茎は前年枝の葉腋から出て垂れ下がり、それに一面に花がつくので、まだ花の少ない時期だけによく目立つ。」(wiki 「キブシ」)
以下、2021年3月14日撮影
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和名のキブシですが「木五倍子」と書きます。「五倍子」だけで 「ふし」と読み、これは ウルシ科のヌルデの葉にヌルデシロアブラムシが寄生してできた虫こぶ(虫癭)のことで、「タンニンが豊富に含まれており、皮なめしに用いられたり、黒色染料の原料に」利用していたということです。「工業用のタンニン酸製造の原料として、1938年頃には山口県、三重県、兵庫県などを中心に200tの五倍子が生産されていた。」(wiki 「ヌルデ」)
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キブシの果実を「染料の原料である五倍子(ふし)の代用として使った」ので キブシの名がつけられたということです。
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さて、花の中をにぞいてみると、中心に 緑色の雌しべがあり、周囲に黄色い花粉の雄しべがあります。この花は 両性花のように見えます。
しかし一般には、 キブシは「雌雄異株」といわれています。
「雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びる。」
「雌花、雄花とも雄蕊は8個、雌蕊は1個ある」
「が、雌花の雄蕊は小さく退化している。」(同上)
比較する相手が無いので分かりませんが、おしべが退化しているようには見えませんから これは「雄花」でしょうか?
でも、「雄花」というには めしべが立派すぎます (´v_v`)
キブシ (西尾市憩の農園)
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というわけで、雌花らしい雌花を探しに 西尾市憩の農園 へ行ってみました。
鉢植えの幼木ですが、どれも今 花を付けています。
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園内のあちこちに置いてあるキブシを鉢ごと持ち上げ、花を覗いてみるのですが、どれもみな こんな風に 元気な雄しべと同様に元気なめしべが付いている鉢ばかりです。
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花粉は今にもこぼれそうですし、めしべの深緑色の柱頭の玉も艶々していて元気そうです。
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たまたま花弁がはがれた花があったので、花蕊の様子を撮影してきました。
めしべ、おしべ同じくらいの長さです。
というわけで、これぞ雌花というキブシには出会えませんでした。
エゾキブシ (安城デンパーク)
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ふたたびデンパークに戻って、花木園の銀葉キブシとは別のところにある エゾキブシを観察してみます。
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ところが、このエゾキブシも 8本のおしべと 玉のようなめしべが 両方ともほぼ同じくらいの高さにしっかりあります。
こういうのは 雄花とか雌花とかの単性花でなく 両性花ではないのでしょうか??
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で、ネットを検索してみると、(灯台元暮らしというか)gooブログ内に
「キブシ開花 雄花(雄花・両性花状雄花)と雌花」
という記事があるのを見つけました。
「雌雄異株説又は不完全雌雄異株説ある」というのです。(里山コスモスブログ)
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以下、その「不完全雌雄異株説」による解説です:
「柱頭が葯より下方にある雄花(雄株)、柱頭と葯が同じ高さにある花<私流に両性花状雄花と呼ぶことにする>、雄蕊が退化し柱頭だけが覗く雌花(雌株)を観察した。」
「両性花状雄花は雄蕊8個と同長の雌蕊、子房はやや貧相、柱頭は雌花のそれに似る。一見両性花に見えるこの両性花状雄花は低頻度であるが結実するとのこと。」
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花も見事ですが、実になったときも凄いんですね
今日は打って変わって快晴、ポカポカ陽気☺️🔆緑化センターにミツバツツジとアオモジを見に行きました\(^^)/