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愛知県緑化センターの周囲の林に このような樹の花が咲いています。
アオモジと言って、クスノキ科の落葉樹の花です。
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同じクスノキ科のクロモジ、シロモジ、アブラチャンなどの花とよく似ています。
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反対側の雑木林でも 花数は少ないけれどアオモジの花が咲いていました。
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これは 実習舎の門扉の裏に植栽されているアオモジです。
ところで、アオモジはもともと「九州以南に分布の中心を持つクスノキ科ハマビワ属の雌雄異株の落葉樹」(J-STAGE 日本生態学会大会講演要旨集「移入種アオモジの分布域における種子散布」)です。
そんなアオモジが なぜ愛知県の雑木林に育っているのかというと、
「かつて切り花生産などの目的で近畿地方に導入され、周辺に逸出した」(同上)株が育っているようです。
当地の雑木林のアオモジについて言えば、上の画像の実習舎に植栽されたアオモジの果実が鳥などによって周囲の雑木林に運ばれたのではないかと思われます。
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房の上に 若い葉が一緒に付くという咲き方をします。
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アオモジは雌雄異株で、この花は雄花です。
中心に 黒っぽくなった雄花がありますが、これが他に先駆けて咲き、周囲の4つの雄花が後を追って咲く、という咲き方をするようです。
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