アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

モチノキ科 - 雌雄異株というけれど

2024-05-29 06:00:00 | みんなの花図鑑
見出し画像は 上段が雌花で、下段が雄花。左から順に クロガネモチ、ウメモドキ、イヌツゲ、ソヨゴの順です。

クロガネモチ



クロガネモチは雌雄異株で、この株は雌花が咲いている雌株です。









クロガネモチの雄花を見たいのですが、なかなか出合えません。

▼以下は、過年度に撮った雄花です。



クロガネモチは実のなる雌株が植栽されることが 圧倒的に多いのです。
でも、雄株が無いと受粉することが出来ませんから、どこかに雄株はあると思うのですが・・・
雌株だけで赤い実ができるという話(★)もあり、雌雄に関しては ややこしいです。

(★) 「植えられているクロガネモチの雌の木の近くには雄の木はないのに・・・
 雌花だけで実ができていくのはじつに不思議だ」(神戸の花と木(今の花と木の様子)「クロガネモチは不思議だ」)




ウメモドキ



ウメモドキの雄花です。どこを見ても雄花ばかりですので、この木は雄株だと思います。





別の株です。花弁が白いので、より原種に近い種類のようです。
この木もどこをみても雄花ばかりですので、株は雄株だと思います。



ウメモドキ(雄花)



さらに別の種類のウメモドキです。ピンクがかっています。


ウメモドキ(雌花)





同じようなピンクの花弁ですが 雌花ばかり咲いているので雌株です。





イヌツゲ1





つぎは イヌツゲです。まず 雄花の咲いていた雄株。
場所は北山崎町(← 自分の覚えです m(_ _)m)



イヌツゲ2
つぎは 豊田安城自転車道の植栽のイヌツゲ。たくさん植わっています。









ここまで雄株。
実は たくさん植わっているのですが、8本中 7本の割合で雄株のほうが圧倒的に多いのです。

つぎは雌株の雌花。







とても小さい花ですが、雌花は中心に緑色をした大きな子房があり、そのまわりに(退化した)おしべが付いています。モチノキ科の花はよく似ていますね




イヌツゲ3



別郷町の生垣のイヌツゲです。雌雄両株が植わっていますが、雌株の雌花だけピックアップしてみました。




花弁と雄しべが脱落し、子房が成長して果実になりつつあります。




イヌツゲ4





最後にもう一か所、山崎町のイヌツゲです。雌雄ありますが、写真は雌花だけピックアップしました。
小さな花ですが、子房の周囲にしっかり蜜が付いています。
そういえば、ほとんどのモチノキ科は赤い実をつけますが、このイヌツゲだけは例外で黒っぽい実をつけます。






ソヨゴ1



名古屋市平和公園の献体の塔にてコンデジで撮影(5月23日)。



ソヨゴ2



つぎは 上条町の集合住宅前のシンボルツリーとして植えられているソヨゴ。
雄花が咲いています。(← 後述しますが、このことは重要です。)





同じく雄花です(同じ木なので 当然です "(-""-)")





ところが同じ木に 果実の赤ちゃんがもう出来ているのです。
実をいうと、ここのソヨゴは秋になると 赤い実をつけ、それがきれいなので毎年撮っている木なんです。

(2019-01)
だから私は去年までこのソヨゴは当然 雌株だとばかり思っていました。
だから今年この木に雄花が咲いているのをみてびっくりしました。

確認のため、「ソヨゴ 雌雄」で検索すると、通販サイトのカタログに
 ソヨゴ (雌雄同株)
という表示があるものが売られていることが分かりました。
何だか自然を逸脱しているように見えますが、雌雄同株のソヨゴが売られていることは事実のようです。







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