アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

セイヨウサンシュユ - 安城デンパーク

2022-12-10 06:00:10 | みんなの花図鑑

こんな実を見たら、誰しも「おー、サンシュユの実だ!」と思いますよね。




ところが安城デンパークのこの木には 樹名板があって、そこには サンシュユ(Cornus officinalis)ではなく「セイヨウサンシュユ( Cornus mas)」と書いてあるのです。
えっ、いったいどこがどう違うのでしょうか?




実だけ見ていたら、全然区別できません。
両方とも果肉部分を食べます。実が薬用として用いられることも同じです。
サンシュユの種小名officinalis は「薬効のある」の意。
セイヨウサンシュユの種小名mas は「男性的な」の意。





サンシュユとセイヨウサンシュユの区別点を検索すると・・・
サンシュユのほうは葉の裏の葉脈の分かれ目のところに褐色の毛がはえていて、 小花柄が苞片より明らかに長いのに対し、セイヨウサンシュユでは毛がなく、 また小花柄も総苞片とほぼ同じかやや長い程度ということが書いてあります。
そこで手持ちの画像でセイヨウサンシュユとサンシュユの小花柄と総苞片の部分を比較してみました。

ごらんのとおり、セイヨウサンシュユの小花柄も十分長いように見えます。





結局、はっきり分かる違いは 分布ですね。
サンシュユは 中国や朝鮮、セイヨウサンシュユはヨーロッパから西アジアが原産地となります。







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