ネットショップで何かを買うと、注文が決まったときすぐに注文番号が通知され、そのあと、受注通知、手配状況、納品発送通知と順を追ってメールが来ます。
こういう確かめ合いの方法は、物品の購買だけでなく、講演の聴講、セミナーの受講、音楽演劇の鑑賞、みな同じように間違いのないよう行われ、それが当たり前になっています。
しかし、こういう当たり前のことが行われていないところも、まだ見受けられます。
公共の会館には、ネットによる施設予約システムができていて、抽選で利用の可否が決まりますが、その抽選結果は申込者にメール通知がありません。
利用案内によると、「インターネットで抽選結果が確認できます」となっているのです。
結果は申込者が見に来なさいというわけです。
無料で借りられるのだから、利用者が利用の可否を自分で確かめるぐらいの手間をかけるのは当たり前だろうという考えなのでしょうか。
公共という文字を見る眼鏡が違っているのかもしれません。
もし、抽選の結果使えるようになっていた場所が、何かの間違いで、ほかのグループが使うように利用予定が入れ替わってしまっていたらどうなるでしょう。
変えられてしまったほうは、ネットで確かめたときには使えるようになっていたことを証明する手立てはありません。
当日になってそれがわかったときには、ひたすら懇願して、空き部屋か空き時間をなんとかしていただくことしかできません。
役所が委託している機関が行っていることだからそんな間違いはない、とは言い切れないのではないでしょうか。