変わったパソコンに出会いました。
あるファイルの場所を確かめるのに、Win+E でエクスプローラーを起動したら、見慣れない画面が出てきました。
通常は、左側のバーに全フォルダーの階層が表示され、右側の広い所にアクティブフォルダーの中身が表示されるのですが、左側のバーがないのです。
C:ドライブがどこにあるのかわかりません。
ドキュメントのフォルダーがどこにあるかもわかりません。
C:ドライブが見つからないので、Program Files のフォルダーの入り口にもたどり着けません。
仕方がないので、ファイルのプロパティから場所を読み取って、およその見当はつきましたが、パスを見ると、フォルダーの階層が、これまで見たことのないような組み立て方になっているのです。
このパソコンの持ち主は、よほど腕に覚えがあって、自分の好みの形にフォルダーを組み立てたのでしょう。
枝葉や梢の先のほうの形は自由であってよいと思いますが、根源のところは思いおもいでなく、一般の基本形に従っておかないと、「ちょっと見ておくれ」と言われた相手は面食らいます。
魚の背中のどこかに、もう一つ小さな頭がついていたら、気味が悪くて食べる気はしません。
奇骨あふれるこのパソコン、これがもし共用のものであったとしたら、とんだ厄介ものになってしまうことでしょう。