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外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

海賊

2009-05-11 21:17:03 | 社会全般
ソマリア沖の海賊行為から日本関係の船舶を守るために、海上自衛隊から護衛艦が任務に就き、今度は哨戒機も派遣されると報道されています。

海賊という言葉の響きが妙に新鮮だったためか、私の職場でも、「21世紀になっても、海賊がいるような国があるんですね」云々と話題になりました。


ところが、現代の日本にも、海賊がいることを皆さんはご存知ですか?


例えば、京浜工業地帯の臨海地域には、海や運河に直接面していて、自前の岸壁を持っている大規模な工場がたくさんあります。

この辺りには、深夜になると秘かに海から工場の敷地内に侵入し、鋼材やワイヤーなどを奪って、再び暗闇の海上に逃走する盗賊集団が、昔から暗躍しているのです。
警備保障会社が、この地域の警備業務をなかなか受託してくれないのが、その証左です。

京浜工業地帯には、金属のスクラップ、鉄やステンレスなど金属の削りクズなどを買い取る中小業者がたくさん営業していますから、翌朝に鋼材やワイヤーを現金化することは、あまり難しいことではないんですね。

少し前に、道路のガードレールや寺の鐘などを奪って換金しようとする犯罪が多発してニュースを賑わしたことがあります。
ニュースには取り上げられませんでしたが、あの時期には、臨海地域の海賊たちは荒稼ぎしたはずです。

私たちが生活する市街地の治安悪化がこれほど話題になる時代なのですから、夜の臨海工業地帯に悪が暗躍することは、ある意味で当然。

もちろん、そのような盗品売買を防止するために、地方公共団体にもよりますが、例えば古物商を営むためには、取締役全員の経歴書を公安委員会、すなわち警察が点検して許可を与える仕組みになっているのですが。

「ソマリアも大切だろうが、日本沿岸の海賊対策に、巡視艇も増やしてくれないかなあ」と考えている企業は少なくないはずです。

一般受けしないとは思いますが、大切な税金の筋の通った使い途の一つです。

国民栄誉賞も良いけれど、こういう目線で現代社会の不安、理不尽な現実を見直すならば、国民に共感してもらえる施策はいくらでもあるはずですよ。
自民党さん!
民主党さん!
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