外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

Orchestra Wives

2009-05-27 18:04:16 | 映画、テレビ、漫画
"Orchestra Wives"(邦題:オーケストラの妻たち)

直訳しただけの、何とも素っ気ないというか、"極妻"のような邦題が付けられた映画ですが、スイング・ジャズが好きな方には絶対に見逃せない作品です。

人気ジャズ・バンドの花形トランペット奏者が、ファンの女性と恋に落ちて結婚するのですが、演奏旅行に同行する他のバンドマンの妻たちの噂話やいじめが原因となりトラブルが発生して、バンド解散の危機に陥るという物語。

ストーリーはさておいて、その人気ジャズ・バンドというのが、グレン・ミラー楽団そのもの。
作品の随所で、華麗なサウンドを存分に味わせてくれます。

そして、グレン・ミラー本人も登場し、演奏ばかりでなく何度もセリフを語る堂々の役柄なのです。(写真)

1942年公開の白黒作品ですが、画質も音も悪くありません。
私が大好きなモダネアーズも登場します。

グレン・ミラーでは、1941年に"Sunny Valley Serenade"(邦題:銀嶺セレナーデ)という映画も発表されていまして、こちらもグレン・ミラー楽団の演奏、モダネアーズの歌、タップダンスが楽しめる作品で、ソニア・ヘニー(すごく愛くるしいノルウェー人の女優さんで、何とフィギュアスケートの金メダリスト)が、楽団のピアニストに恋をして、同じピアニストに好意を持つ女性シンガーと争いになるという、"オケ妻"と似たようなストーリー。
そして犬ゾリで移動するサニーバレーの美しい雪山風景、そしてソニアのスキーとスケートの妙技の描写に結構時間を割いています。

個人的には、バンドマンたちの日常生活の雰囲気が伝わってくる"オケ妻"の方がお気に入りなのですが、ソニア・ヘニーの愛くるしい笑顔を眺めるだけでも、"銀嶺"を見る価値があると思います。

"オケ妻"の映像の一部をYouTubeで見つけました
DVDより画質が落ちますけれど、この映画の楽しさが伝わります。

ここで登場するグレン・ミラー楽団の演奏、モダネアーズのコーラスに加えて、黒人ダンサー二人組の踊りの凄いことといったら!!
この映像を見てしまうと、日本のテレビで放送される歌や踊りが、小学校の学芸会レベルに見えてしまいます。

グレン・ミラー携帯

グレン・ミラーPC

なお、2作品ともDVD日本盤も発売されていますから、リージョン・フリーのプレイヤーをお持ちでなくても鑑賞できます。
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