月曜日は、私が銀行への就職が決まった大学四年生の秋以来購読している、「週刊東洋経済」の発行日です。
このところの東洋経済に、東レ経営研究所の佐々木常夫さんが、「仕事術」という連載コラムを書いていらっしゃいます。
今週号に「人間力のある人がリーダーになっていく」と題する文を寄せられていて、その中に「礼儀正しさに勝る攻撃力はない」という言葉を紹介されています。
ベストセラーとなったG.キングスウォードの著作『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』の一節です。
「人に会ったら、きちんと挨拶する」「人に世話になったら、すぐにお礼をいう」など、礼儀正しい対応をすると相手から好感を持たれて、仕事がスムーズに進むということ。
佐々木さんは、リーダーというのは幼稚園の時に教わったことをきちんとできる人だというお考えをお持ちです。
「人と会ったら挨拶をしなさい」「みんなと仲良く遊びなさい」「仲間外れをしてはいけません」「間違ったことをしたら、勇気を持って、ごめんなさいと言いなさい」
かつて幼稚園の先生が教えてくれた基本的なことをきちんとできる人が、人間力のある人であり、人間に信頼されるリーダーになっていくというのが佐々木さんの持論。
だから、佐々木さんは部下たちに、「礼儀正しさだけで東レの役員になれる」と、ずっと言ってこられたそうです。
もちろん、ビジネスの場で礼儀を失しないためには、スケジュール管理、名刺やメモの周到な準備など、日頃からの不断の努力や工夫が必要であるのは言うまでもありませんが。
週明けのオフィスに、達筆で書かれた一枚のハガキが届きました。
先の高校生練習会で私が東伏見にお連れした、俊足くんの高校の監督さんからのお礼状でした。
なんでも、数日前に早大野球部から連絡があり、受験を熱心に薦めてくれたそうです。
監督さんと俊足くんは、その連絡に接するや、直ちに小論文その他の受験準備に着手したとのこと。
また、銀行マンであるお父上からも、丁寧なメールをいただきました。
さすが強豪校。
「礼儀正しさに勝る攻撃力はない」という言葉を、まさに実践されている監督さん、そしてお父上です。
そんな方々から応援してもらっている俊足くんには、ぜひ難関を突破して、早稲田で大きく成長してもらいたいと思います。
一方、明治と早稲田、両校の練習を長年ご覧になっている方から、こんなことをお聞きしました。
「数年前の明治は、グラウンドに行っても挨拶をしてくれる部員たちが少なくて、島岡さん時代からの良き伝統が失われてしまったと嘆いていた。」
「そんな明治は、神宮でも勝てなくなってしまった。」
「しかし、今年の明治は、グラウンドに入っていくと、すれ違う部員が、みんな気持ち良く挨拶してくれる。オープン戦でも良い試合をしている」
「心配なのは、このところの早稲田の下級生たちの雰囲気が、数年前の明治と似通っていること」
「挨拶すれば野球が上手くなるというわけではない。でも、学生スポーツのチームが弱くなる時期は、日常の基本的なことがきちんとできなくなっていく時と、えてして一致するものだ」
「例えば、差入れしてくださる女性ファンの方々だけに挨拶するというのではなく、グラウンドに来てくださるご年輩のファン、学生ファン、全ての皆さんに、きちんと挨拶してくれる早稲田の野球部であって欲しいですね」
野村監督時代の凛とした雰囲気が、ここ1、2年、少し薄れてきたことを、私も感じていました。
これがチーム低迷の前兆でないと信じたいですが、やはり不安です。
目に見えるところで基本的なことができていないということは、目に見えないところでも、きちんとできていない可能性がありますから。
主将や学生コーチたちの耳にも、こんなファンの声が届いていると良いのですが。
このところの東洋経済に、東レ経営研究所の佐々木常夫さんが、「仕事術」という連載コラムを書いていらっしゃいます。
今週号に「人間力のある人がリーダーになっていく」と題する文を寄せられていて、その中に「礼儀正しさに勝る攻撃力はない」という言葉を紹介されています。
ベストセラーとなったG.キングスウォードの著作『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』の一節です。
「人に会ったら、きちんと挨拶する」「人に世話になったら、すぐにお礼をいう」など、礼儀正しい対応をすると相手から好感を持たれて、仕事がスムーズに進むということ。
佐々木さんは、リーダーというのは幼稚園の時に教わったことをきちんとできる人だというお考えをお持ちです。
「人と会ったら挨拶をしなさい」「みんなと仲良く遊びなさい」「仲間外れをしてはいけません」「間違ったことをしたら、勇気を持って、ごめんなさいと言いなさい」
かつて幼稚園の先生が教えてくれた基本的なことをきちんとできる人が、人間力のある人であり、人間に信頼されるリーダーになっていくというのが佐々木さんの持論。
だから、佐々木さんは部下たちに、「礼儀正しさだけで東レの役員になれる」と、ずっと言ってこられたそうです。
もちろん、ビジネスの場で礼儀を失しないためには、スケジュール管理、名刺やメモの周到な準備など、日頃からの不断の努力や工夫が必要であるのは言うまでもありませんが。
週明けのオフィスに、達筆で書かれた一枚のハガキが届きました。
先の高校生練習会で私が東伏見にお連れした、俊足くんの高校の監督さんからのお礼状でした。
なんでも、数日前に早大野球部から連絡があり、受験を熱心に薦めてくれたそうです。
監督さんと俊足くんは、その連絡に接するや、直ちに小論文その他の受験準備に着手したとのこと。
また、銀行マンであるお父上からも、丁寧なメールをいただきました。
さすが強豪校。
「礼儀正しさに勝る攻撃力はない」という言葉を、まさに実践されている監督さん、そしてお父上です。
そんな方々から応援してもらっている俊足くんには、ぜひ難関を突破して、早稲田で大きく成長してもらいたいと思います。
一方、明治と早稲田、両校の練習を長年ご覧になっている方から、こんなことをお聞きしました。
「数年前の明治は、グラウンドに行っても挨拶をしてくれる部員たちが少なくて、島岡さん時代からの良き伝統が失われてしまったと嘆いていた。」
「そんな明治は、神宮でも勝てなくなってしまった。」
「しかし、今年の明治は、グラウンドに入っていくと、すれ違う部員が、みんな気持ち良く挨拶してくれる。オープン戦でも良い試合をしている」
「心配なのは、このところの早稲田の下級生たちの雰囲気が、数年前の明治と似通っていること」
「挨拶すれば野球が上手くなるというわけではない。でも、学生スポーツのチームが弱くなる時期は、日常の基本的なことがきちんとできなくなっていく時と、えてして一致するものだ」
「例えば、差入れしてくださる女性ファンの方々だけに挨拶するというのではなく、グラウンドに来てくださるご年輩のファン、学生ファン、全ての皆さんに、きちんと挨拶してくれる早稲田の野球部であって欲しいですね」
野村監督時代の凛とした雰囲気が、ここ1、2年、少し薄れてきたことを、私も感じていました。
これがチーム低迷の前兆でないと信じたいですが、やはり不安です。
目に見えるところで基本的なことができていないということは、目に見えないところでも、きちんとできていない可能性がありますから。
主将や学生コーチたちの耳にも、こんなファンの声が届いていると良いのですが。