9月に入っても、少しも秋の気配を感じ取ることのできない猛暑日が続いています。
とはいっても、次の土曜日からは秋季リーグ戦。
僅差の戦いを勝ち抜いて、11月に勝利の美酒が待ってくれていることを信じて、応援に力を注いでいきたいと思います。
さて、このブログは、私にとって応援活動の重要な部分を占めているわけですが、ブログを毎日更新していくことは、なかなかしんどいことです。
仕事、家族の健康や体調など、毎日の生活で予期せぬ変動があった時には、感情も揺れ動きがち。
それでも、感情を可能な限り制御して「言葉」と向かい合い、適切な表現でのブログ更新に努めることが必要となるからです。
この「言葉」と向かい合うことに関して、とても参考になる2つのお話に接することができました。
まず、「日本一の国語教師」と呼ばれた、故・大村はまさんの評伝。
大村さんは、昭和30年代から東京の大田区で中学教諭を務めていらっしゃった伝説の国語教師。
新聞、雑誌、広告、漫画の切り抜きを使った手作りの教材を使用質して、生徒一人ひとりに応じた課題を与える。
生徒が、自らの言語能力を総動員せざるを得ない授業であったそうです。
その大村先生が、ある時、どのように自叙伝を書いて良いのか悩む生徒に、「書くということは、選ぶこと、捨てること。それが表現するということだ」と助言しました。
事実をありのまま書かず、あったことを書かないこともある。
中学を卒業して四十年も経ったオッサンの私にも、大村先生の教えは、感じ入るものがあります。
大村先生のおっしゃるような表現力には全く及ばない私ですが、確かな道しるべを示していただきました。
「評伝 大村はま」(小学館)という書籍、ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
-------------
もう1つは、早稲田の野球部OB・鍛治舎巧さんのお話です。
早大時代は、リーグを代表する強打者として活躍されて、卒業後は松下電器(現・パナソニック)でビジネスマンとしても力量を発揮されて、現在は役員として経営陣の一翼を担っていらっしゃる鍛治舎さんは、甲子園のテレビ解説者としても有名です。
今夏限りで、テレビ解説のお仕事を卒業されるという鍛治舎さんは、試合の中から、誰もが見過ごしてしまうような長所、好プレーを見つけ出し、温かいコメントで応援されてきました。
ある方から聞いたところによれば、鍛治舎さんは次のような信条に基づいて、テレビ解説をされていたそうです。
「甲子園球児は、一生に一度の晴れ舞台でプレーしている。その試合の録画は、彼らの生涯の宝物」
「きっと本人も、家族も、そして将来の奥さんやご子息とも一緒に、繰り返し試合の映像を見ることになる」
「そんな貴重な映像の一部となるテレビ解説なのだから、少しでも彼らにエールを送ることのできるような言葉を探しだして解説したい」
さすがに、世界に冠たる企業で重役になる方の目線は、一味違います。
そして、鍛治舎さんのような方々が見守っていらっしゃるところでプレーする、球児たちは幸せです。
NHKの全国放送と私のブログでは、まさに月とスッポンの違いがあります。
それでも、鍛治舎さんのような目線で、大学野球に接していきたいと、改めて感じ入る私でありました。
とはいっても、次の土曜日からは秋季リーグ戦。
僅差の戦いを勝ち抜いて、11月に勝利の美酒が待ってくれていることを信じて、応援に力を注いでいきたいと思います。
さて、このブログは、私にとって応援活動の重要な部分を占めているわけですが、ブログを毎日更新していくことは、なかなかしんどいことです。
仕事、家族の健康や体調など、毎日の生活で予期せぬ変動があった時には、感情も揺れ動きがち。
それでも、感情を可能な限り制御して「言葉」と向かい合い、適切な表現でのブログ更新に努めることが必要となるからです。
この「言葉」と向かい合うことに関して、とても参考になる2つのお話に接することができました。
まず、「日本一の国語教師」と呼ばれた、故・大村はまさんの評伝。
大村さんは、昭和30年代から東京の大田区で中学教諭を務めていらっしゃった伝説の国語教師。
新聞、雑誌、広告、漫画の切り抜きを使った手作りの教材を使用質して、生徒一人ひとりに応じた課題を与える。
生徒が、自らの言語能力を総動員せざるを得ない授業であったそうです。
その大村先生が、ある時、どのように自叙伝を書いて良いのか悩む生徒に、「書くということは、選ぶこと、捨てること。それが表現するということだ」と助言しました。
事実をありのまま書かず、あったことを書かないこともある。
中学を卒業して四十年も経ったオッサンの私にも、大村先生の教えは、感じ入るものがあります。
大村先生のおっしゃるような表現力には全く及ばない私ですが、確かな道しるべを示していただきました。
「評伝 大村はま」(小学館)という書籍、ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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もう1つは、早稲田の野球部OB・鍛治舎巧さんのお話です。
早大時代は、リーグを代表する強打者として活躍されて、卒業後は松下電器(現・パナソニック)でビジネスマンとしても力量を発揮されて、現在は役員として経営陣の一翼を担っていらっしゃる鍛治舎さんは、甲子園のテレビ解説者としても有名です。
今夏限りで、テレビ解説のお仕事を卒業されるという鍛治舎さんは、試合の中から、誰もが見過ごしてしまうような長所、好プレーを見つけ出し、温かいコメントで応援されてきました。
ある方から聞いたところによれば、鍛治舎さんは次のような信条に基づいて、テレビ解説をされていたそうです。
「甲子園球児は、一生に一度の晴れ舞台でプレーしている。その試合の録画は、彼らの生涯の宝物」
「きっと本人も、家族も、そして将来の奥さんやご子息とも一緒に、繰り返し試合の映像を見ることになる」
「そんな貴重な映像の一部となるテレビ解説なのだから、少しでも彼らにエールを送ることのできるような言葉を探しだして解説したい」
さすがに、世界に冠たる企業で重役になる方の目線は、一味違います。
そして、鍛治舎さんのような方々が見守っていらっしゃるところでプレーする、球児たちは幸せです。
NHKの全国放送と私のブログでは、まさに月とスッポンの違いがあります。
それでも、鍛治舎さんのような目線で、大学野球に接していきたいと、改めて感じ入る私でありました。