陸上競技マガジン増刊「大学駅伝2013秋号」が10月4日に発売されます。
定価1,000円で、既にAmazonでは予約販売も始まっています。
大学駅伝シーズンの皮切りとなる出雲駅伝は、10月14日(月。祝日)です。
一昨日、学徒出陣で出征した学生が何名いるのか、多くの大学で実態把握できていないというNHKの報道がありました。
NHKニュース
一口に学徒出陣といっても、大学に籍を置いたまま軍隊に入る場合、繰上げ卒業して軍隊に入る場合など、定義がまちまちなのだそうです。
また、軍事情報ということもあり、当時のニュース映像や新聞をみると「○○名の兵士」というように具体的な人数は伏せて発表されており、そんな報道統制も、調査を難しくしている原因のような気がします。
早稲田における学徒出陣の規模がどの程度だったのか少し調べてみたのですが、残念ながら判明しませんでした。
海軍予備学生として学窓を去る早大生の壮行会が上野公園で行われており、その映像がYouTubeにあります。
悲壮感溢れる「都の西北」、ご父兄の暗い表情に、言葉もありません。
出陣学徒の壮行会
大学の資料によれば、早稲田の卒業生と学徒で戦死された方は、確認されているだけで4,736名に達し、亡くなった時期は昭和19年と20年に集中しているそうです。
また、徴兵猶予となっていた理科系の学生も、戦火と無縁ではありませんでした。
消防隊に徴用されて東京大空襲(昭和20年3月10日)での消火作業で命を落とされた方が7名、勤労動員先の愛知県豊川の海軍工廠で空襲(同年8月7日)により亡くなった方が15名いらっしゃったという記録がありました。
下の写真は、豊川市に建つ慰霊碑です。
終戦当時に20歳だった人は、今年88歳です。
当時の状況を聞き取り調査しようと思っても、困難を極めるでしょう。
正確な人数が判明しないとしても、暗い時代があったことを現在の学生さんたちに知ってもらう。
その努力を継続していくことが、亡くなった先輩方への供養になるのだと思います。