シリア情勢が揺れ動く中、1960年代、ベトナム戦争に対する反戦運動が渦巻いていた時代を思い返していました。
ひとくちに反戦運動といっても、共産主義革命を目指して階級闘争を展開しようとする、いわゆる「過激派」と呼ばれる人から、ピースマークのバッチを着けて反戦の意志を静かに表示するだけの人まで、様々でした。
アーロ・ガスリー主演の映画「アリスのレストラン」は、長髪で軟弱な若者が、徴兵逃れをしようとして懸命にあがく姿を、皮肉っぽく、ユーモラスに描く作品でした。
ヒッチハイクでマサチューセッツから西海岸に向かったり、ドラッグに溺れたりするヒッピー世代の若者たちの風俗も、今となると新鮮に感じます。
映画の予告編
この映画は、アーロ・ガスリーの歌が題材となって製作されました。
下記のおしゃべりとイラストで、映画のストーリーも想像できると思います。
アーロ・ガスリーの歌とおしゃべり
(オリジナルの歌詞)
You can get anything you want at Alice's restaurant
You can get anything you want at Alice's restaurant
Walk right in it's around the back
Just a half mile from the railroad track
You can get anything you want at Alice's restaurant
そして日本でも、加藤和彦さんが日本語の歌詞をつけて、ライブや深夜放送で歌っていました。
加藤さんがギター1本を抱えてステージに立ち、心地好いギターの旋律をリフレインしながら、おしゃべりしたり、たまに歌ったりというスタイル。
覚えやすい曲なので、よく観客も合唱したものです。
(加藤和彦さんライブでの歌詞)
みんなで行こうよ アリスのレストラン
あなたのための このアリスのレストラン
僕らの世界が広がり 世界は愛でいっぱい
さあ みんなで行こうよ アリスのレストラン
それにしても、アメリカなりに正当性があると考えてのことでしょうが、またしても他国に軍事介入しようとするのですから、アメリカは懲りない国ですねえ。
(T_T)
同盟国の日本といえども、ピースマークのバッチを皆で身につけて、静かに反戦の意志を示すべきかなあと、「アリスのレストラン」を聴きながら思ったのでありました。