スクールアクティビティでブルックリンのプロテストパークにある野外劇場へ「オペラ座の怪人」の古い映画を見てきました。
夏の間はセントラルパーク同様、この公園でも「Celebrate Blookrin」という祭りが行われ、毎日映画や音楽ダンスなどたくさんのイベントが行われます。
Fラインでパークスロープへ。ここは住宅街なんだけど、とてもきれいでおしゃれで、田舎っぽいクィーンズとは雰囲気が微妙に違う。店もたくさんあるという。
今日の付き添いの先生はエリザベス。彼女とは今までジュリアードやグッケンハイムに行ってるので、だいぶ知り合いだ。
彼女はパークスロープに住んでるというので驚いた。
この辺はすごくきれいでおしゃれな住宅街で、ブルックリンでも人気のエリアだ。
こんなとこにすんでるなんてうらやましい。今度パークスロープも探索したいなぁと思いつつ、公園へ行った。
入り口では寄付として3ドル払い、劇場に用意されたイスで空いてるところを見つけて座る。初めにスコットランド民謡のフォークバンドの演奏があって、そのあと8時30分頃から映画が始まった。
この映画がまた1925年ものなのでかなり古い。いわゆる白黒のサイレンとムービーで、生のオーケストラの演奏がつく。
台詞も字幕で画面に出てくるが、これがまた味がある。このタイプの映画は初めてみたけど、サイレンとなだけに演技が大げさに出てて面白い。
ところがハプニングが起きた。
何か小さい音がして、きな臭い匂いがし始め、突然映画が止まってしまった。
観客はびっくりして後ろに設置されてる映写の簡易鉄塔を見つめる。スタッフが数人修理に取り掛かった。
それにもかかわらずオーケストラは演奏し続ける。次第に会場からオーケストラに向けて拍手が鳴り渡った。励ましの拍手かな?
これにはびっくりした。ここがアメリカのすごいところ。その後映画は復活したが何度も止まるハプニングがあり(映画が古いから?それとも映写機の問題?)、終わるころまでに5回も途中で止まった。
にもかかわらずその都度、スタッフは何度も直し続け、そのたびに会場からは拍手があふれる。
日本じゃ、こうは行かないだろうと思った。野次が飛ぶか、飽きれたため息が聞こえるか、いずれにしろ惜しみなく拍手を送るだろうか?
たぶんNYの人はこういうハプニングに慣れていて、どこかでそれを忍耐強く待ち、逆におきたハプニングを楽しむコツを知ってる気がした。
予定より大幅に終わったけど、その分長く演奏したオーケストラには私も拍手を送りたいと思った。