2008年度日本エッセイストクラブ賞を受賞した作品。
ラジオのパーソナリティが褒めてたので、気になり読んでみました。
しかし岩波の新書なんてめっちゃ久々購入。
ツタヤとかには置いてないのだよね。文教堂もダメだった。。。
割と大型の書店とかでないと手に入りません。
気になるのはそのタイトル。
世界の先進国アメリカが貧困大国なんて、、、
と実は思い当たる節は色々。
NYに居た頃、移民やホームレスがなんと多いことかと驚いた。
犯罪も町の汚さもそれに比例するかのようです。
たしかに自由であり、何事も自分次第でいくらでもチャレンジできる国ですが、
そのひずみが訴訟大国であり、国は守ってくれない・・・というイメージ。
それは本当の豊かなんだろうか。
他人を押し上げて自分だけ豊であればいう、そんなイメージしかありませんでした。
個人主義が過ぎると言うか、
逆に移民が多すぎて一つの国としてはやっていけない(国としては未熟な気がした)ように見えた。
本の中ではアメリカにある貧民層にスポットをあげています。
作者がインタビューなどしてレポートしたもののエッセイです。
読みやすいし、意外にわかり安いと思う。
ビルゲイツやビヨンセなどの大金持ちやスターも居ますが、
アメリカでは大部分を占める下流家庭の人々。
かろうじて仕事も住む場所もあるが、
働けど働けど暮らしは裕福にならないワーキングプアの人々。
学費が払えずローン地獄に陥る学生。
仕事をリストラされ貧困層に落ち込む人々。
ハリケーンカトリーナのその後に住む家を失いホームレスになった人々。
たった一度の病気のために、病院の医療費が払えず貧困層へ落ちていく人々など。
今の世界不況の原因とされるサブプライムローンの起こりやクレジットカード地獄なども解説されてます。
結局最後はお金が無くてローンに苦しむ人は、イラク戦争などに行っちゃうんだよね。
兵士に志願すれば一部学費も補助してもらえるし、保険にも入れるし。
これ読んで最後はやっぱりイラク戦争のことばっかりでした。
読んでて辛くなった。
昨日の映画とはまた別にアメリカは病んでる国だなぁと思います。
そして、以前マイケル・ムーア監督が作成したノンフィイクション映画「華氏911」や「シッコ」で述べられてることそのものだと思いました。
かの国は福祉が充実してない。
年金も国民保険制度もない。
なので国民は民間の保険に加入せざるを得ない。(もちろん加入できない人もいる)
ところが保険会社と病院が結託して、お金が下りれないシステムになってたり、、、請求しても却下されたり、かなり面倒な手続きやお金が下りるまでだいぶまたされたり、とにかくひどい話ばかり。
事実、去年私が仕事関係で知り合った青森の田舎の学校に赴任してきたアメリカ人の英語教師は、大学を卒業するのに奨学金を得て、卒業後多額の借金(奨学金)の返済に終われてました。
実際英語教師だけの給与などたかが知れていて、
私の上司の紹介でうちではないですが、別のアメリカ系警備会社に転職しました。
彼が大学で勉強したことは何も生かせないまま、
今は東京の米軍基地で働いてるでしょう。
彼曰くとにかく早く借金を返したい、ただそれだけだと言ってました。
なんで、この本を読んで人事だとは思えません。
○ルポ 貧困大国アメリカ 堤 未果 岩波書店
ラジオのパーソナリティが褒めてたので、気になり読んでみました。
しかし岩波の新書なんてめっちゃ久々購入。
ツタヤとかには置いてないのだよね。文教堂もダメだった。。。
割と大型の書店とかでないと手に入りません。
気になるのはそのタイトル。
世界の先進国アメリカが貧困大国なんて、、、
と実は思い当たる節は色々。
NYに居た頃、移民やホームレスがなんと多いことかと驚いた。
犯罪も町の汚さもそれに比例するかのようです。
たしかに自由であり、何事も自分次第でいくらでもチャレンジできる国ですが、
そのひずみが訴訟大国であり、国は守ってくれない・・・というイメージ。
それは本当の豊かなんだろうか。
他人を押し上げて自分だけ豊であればいう、そんなイメージしかありませんでした。
個人主義が過ぎると言うか、
逆に移民が多すぎて一つの国としてはやっていけない(国としては未熟な気がした)ように見えた。
本の中ではアメリカにある貧民層にスポットをあげています。
作者がインタビューなどしてレポートしたもののエッセイです。
読みやすいし、意外にわかり安いと思う。
ビルゲイツやビヨンセなどの大金持ちやスターも居ますが、
アメリカでは大部分を占める下流家庭の人々。
かろうじて仕事も住む場所もあるが、
働けど働けど暮らしは裕福にならないワーキングプアの人々。
学費が払えずローン地獄に陥る学生。
仕事をリストラされ貧困層に落ち込む人々。
ハリケーンカトリーナのその後に住む家を失いホームレスになった人々。
たった一度の病気のために、病院の医療費が払えず貧困層へ落ちていく人々など。
今の世界不況の原因とされるサブプライムローンの起こりやクレジットカード地獄なども解説されてます。
結局最後はお金が無くてローンに苦しむ人は、イラク戦争などに行っちゃうんだよね。
兵士に志願すれば一部学費も補助してもらえるし、保険にも入れるし。
これ読んで最後はやっぱりイラク戦争のことばっかりでした。
読んでて辛くなった。
昨日の映画とはまた別にアメリカは病んでる国だなぁと思います。
そして、以前マイケル・ムーア監督が作成したノンフィイクション映画「華氏911」や「シッコ」で述べられてることそのものだと思いました。
かの国は福祉が充実してない。
年金も国民保険制度もない。
なので国民は民間の保険に加入せざるを得ない。(もちろん加入できない人もいる)
ところが保険会社と病院が結託して、お金が下りれないシステムになってたり、、、請求しても却下されたり、かなり面倒な手続きやお金が下りるまでだいぶまたされたり、とにかくひどい話ばかり。
事実、去年私が仕事関係で知り合った青森の田舎の学校に赴任してきたアメリカ人の英語教師は、大学を卒業するのに奨学金を得て、卒業後多額の借金(奨学金)の返済に終われてました。
実際英語教師だけの給与などたかが知れていて、
私の上司の紹介でうちではないですが、別のアメリカ系警備会社に転職しました。
彼が大学で勉強したことは何も生かせないまま、
今は東京の米軍基地で働いてるでしょう。
彼曰くとにかく早く借金を返したい、ただそれだけだと言ってました。
なんで、この本を読んで人事だとは思えません。
○ルポ 貧困大国アメリカ 堤 未果 岩波書店