赤毛のアンの日本初の訳者であった村岡花子さんのお孫さんが語る、村岡花子の一生の物語。
中には赤毛のアンの誕生話も入っています。
一人の女性の一生を通してみる近代史という感じ。
女性にまだ政治への参政権がなかった時代、文学などを通して女性の市民活動に奮闘する女性たちがいっぱい出てきます。
また花子が入ってたミッションスクールの様子やそこに勤務していたカナダ人宣教師のことなど、物語のようになっていて面白かった。
さすがに戦争の描写は生々しくて、そんななかでも敵国の物語である赤毛のアンを隠れて訳する日々。
色々なものが制限された戦時下で、あの豊かな物語はどんなに作者の心を慰めたんだろうと思う。
面白かったのが「赤毛のアン」というタイトルが決まるまでの過程。
もともと原題名を直訳すると「アン・オブ・グリーンゲイブルズ=緑の切妻屋根のアン」なんだけど、日本人は切妻屋根って言われてもピンとこない。
窓辺による少女・・・でタイトルで当初は出版予定だったのだが、あるいきさつがあって「赤毛のアン」に変更。
今こそ赤毛のアンになってほんとによかった・・・って思う。
読んでいて思ったのが、村岡花子もアンの作者のモンゴメリと似ているなって思いました。
結婚していながら仕事をして夫を支え、子供(養子)も育て、奉仕活動もしてるとこ。
キリスト教徒の影響も受けてるのもあるんだろうけどね。
東京大森に村岡花子の記念館もあるみたいなので、いつか行ってみたいですね。
〇アンのゆりかご 村岡恵理 新潮文庫
中には赤毛のアンの誕生話も入っています。
一人の女性の一生を通してみる近代史という感じ。
女性にまだ政治への参政権がなかった時代、文学などを通して女性の市民活動に奮闘する女性たちがいっぱい出てきます。
また花子が入ってたミッションスクールの様子やそこに勤務していたカナダ人宣教師のことなど、物語のようになっていて面白かった。
さすがに戦争の描写は生々しくて、そんななかでも敵国の物語である赤毛のアンを隠れて訳する日々。
色々なものが制限された戦時下で、あの豊かな物語はどんなに作者の心を慰めたんだろうと思う。
面白かったのが「赤毛のアン」というタイトルが決まるまでの過程。
もともと原題名を直訳すると「アン・オブ・グリーンゲイブルズ=緑の切妻屋根のアン」なんだけど、日本人は切妻屋根って言われてもピンとこない。
窓辺による少女・・・でタイトルで当初は出版予定だったのだが、あるいきさつがあって「赤毛のアン」に変更。
今こそ赤毛のアンになってほんとによかった・・・って思う。
読んでいて思ったのが、村岡花子もアンの作者のモンゴメリと似ているなって思いました。
結婚していながら仕事をして夫を支え、子供(養子)も育て、奉仕活動もしてるとこ。
キリスト教徒の影響も受けてるのもあるんだろうけどね。
東京大森に村岡花子の記念館もあるみたいなので、いつか行ってみたいですね。
〇アンのゆりかご 村岡恵理 新潮文庫