こちらも5月に読んだもの。
内田也哉子さんの本「9月1日」に紹介されて気になってた本です。
死を目の前のした人がやがて来る大切な人との別れを思い、
死んだあとに残された人たちの先を思って、
カウンセラーである著者の元へ相談に来ます。
その一つ一つがとても深くて胸を打つお話です。
健康で生きている間は毎日普通に過ごせることが、
それほど素晴らしく尊い奇跡であるのか、
自分の命の限りを知り、そのうえで残していく大切な人を思いやる気持ちに涙が出ます。
両親がいなくなる息子を思いやる母や、
その逆で母や幼い兄弟たちを思いやる兄、
闘病中に同じ部屋で気の合った友達、
形は違えど出てくる人たちはみんな誰かことを思って精一杯生きている。
病気で死ぬことでさえこうならば、
事故で突然命を奪われた人達はどうなんだろうなと考えてしまいます。
生きているうちにこの本に出合えてよかったなと思いました。