BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

狼と香辛料Ⅱ

2008-05-02 21:55:10 | 読書感想文
2巻です。
ここまではアニメ化されてるストーリーです。
タイトルの「狼と香辛料」ですが、ちょっと変わったタイトルですよね。
この場合、狼と香辛料とはホロとロレンスのことをさしています。
狼=ホロ、香辛料=ロレンス。
1巻の終わりでロレンスが、ミローネ商会のマールハイト相手に「香辛料の効いた(=商人として経験を積んだ)人間になりたい」と話していたとこから来てます。
なのでこのお話はホロとの旅を通して、香辛料の効いた商人へ近づくためのロレンスの成長ストーリーととれなくもありません。
たしかに表向きは9年の経験を持って一人前で余裕たっぷりに見えるロレンスですが、何百年も生きた賢狼ホロからみれば、「頼りない」の一言ですからね。
実際、、、頼りなく見えてくる。

2巻ではホロの宿敵とも言えそうな羊飼いの娘ノーラが出てきます。
このノーラがかわいい。薄幸そうな見た目に、けなげであり、そして仕立て屋の店を持ちたいという夢を持つ。2巻しか出てこないなんてちょっともったいないかわいさです。ノーラの相棒の牧洋犬のエネクがまた、とってもかわいいのです。ホロの存在に気づいて威嚇してあるあたりがカワイイ。

さて、1巻で仕入れた胡椒を元に武具を仕入れ、教会都市リュビンハイゲンに売りにきたロレンスであるが、なんとそこにいくと武具の相場が大暴落していた。つまり持ってた武具が何の価値もないものになってしまったのである。これって株のシステムと一緒ですね。そのせいで多額の借金を背負ってしまったロレンス。
猶予は2日間。その間に借金を返さないと破産である。夜逃げという手もあるが所属している商館のこともあり、破産した人間の行く末も書かれており、、、読んでるとぞっとしますね。
負債を返すために知人に借金をお願いするロレンスですが、あまりうまくいかず、心配するホロにもつらく当たってしまいます。これってかなり珍しいです。
このあと無事仲直りするんですが、またホロとロレンスの掛け合いがとってもかわいい。
悩むロレンスにホロはある考えを持ち出します。
それはノーラに協力してもらって、金の密輸をすること。
教会に不満を持つノーラはこの仕事を引き受けますが、密輸する金を仕入れるために狼が出ると恐れられてる森を通ります。
そこでホロと狼が対決するという。
前回に比べて、ロレンスが狼のホロを恐れなくなりまいした。しかも今回はホロの背中に乗っちゃったりしてます。
それだけロレンスとホロの間の距離が縮まったということですね。
ま、とにかくふたりのやり取りがかわいらしいこと間違い無しです。
今回は破産の危機を目の前に、商館とのやり取りに奇異迫るものがあってハラハラしましたが面白かったですね。ほんと破産は怖い。

八十八夜

2008-05-01 22:12:45 | のほほん日記
夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る

今日は八十八夜です。
ラジオで知ってへぇぇと思いました。
上の有名な歌にもあるとおり(茶摘の歌だってね)、
夏の到来を予感させる季節なんでしょう。

しかし、しかし、
今日は青森は暑かった。
27度?26度は最低でもいったらしいです、
場所によってはそれ以上のとこもあるでしょう。
夏が近づくどころか、もう北国では立派な夏ですよ。
なんかついこの間肌寒くて桜が梅が、、、なんて言ってたのに、急に夏なんてこれってやっぱり温暖化のせいかしら?
と不安になります。
日本特有の季節感や四季の美しさが失われそうで。

でもこの季節が私はかなりお気に入り。
GWあたりに農家が田んぼに水を引き始めるので、その風景を見ると自分の小学生時代を思い出します。
私が小学生の頃の通学道は田んぼのそばを歩いていくものだったので、(うちの小学校は田んぼの中にあるんで、わかりやすい)この季節田んぼに水が惹かれるとあたり一面が太陽に照らされて水面がキラキラしててすごく美しいのだ。
まるで水面の上を自分が歩いてるような。。その美しさにしばしば見とれるような子供だった。
今働く職場も田んぼのそばにあるので、田んぼの代掻きをする機械の音がやかましいが、仕事帰りのたそがれ時はすごく美しい。
空が薄いオレンジの薄紅色に水面が照らし出されて、あともう少しすると稲が植えられちゃうので見られなくなっちゃう景色なんで、この一瞬を大事に眺めたいと思っています。

私の携帯の写真じゃ、きれいな色が出せないのが残念。