紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

人生の変転

2008-08-06 13:15:46 | ノンジャンル
 私は子どもの頃、実に無口だった。よく小学校の先生が「しずかに! しゃべらない!」と大声で子どもたちに注意していたが、私は「友だち同士のおしゃべり」の方法というか、まず何をしゃべればいいのかもさっぱりわからずに、ひとりでぼおっと教室に佇む子どもだったので、むしろ注意されるほどおしゃべりできるクラスメイトが羨ましかったほどだ。

 それが現在お昼休みには同席した職場の同僚(ほぼ20代)に、家族に関するバカ話をさんざんして笑いをとったあげく、「わたし、紙魚子さんの旦那さんに一回、会ってみたい! 晩ご飯の食卓を覗いてみたい」と言わしめるほどになってしまった。(彼女のH氏イメージは、「ひとつ言ったら100個ほど面白い事が返って来る人」なのである)

 ほぼ180度の性格改造である。むろん、自分で努力した成果ではない。

 結婚した当初は、おばあちゃん(=夫の母)より「おとなしい、しゃべらへん子やなあ、て思ってた」というくらいだから、やはりこれは婚家の威力なのであろう。

 人生なんてどんどん変わる。よくも悪くも変わる。今が袋小路だと判断しがちだけど、俯瞰でみたら単にロッククライミングの場所かもしれないのだ。いや、もちろんその方が袋小路よりしんどいんだけど、行き止まりではない訳だし。「楽ではない」ところを「そこが面白いとしておく」といいきった武者小路実篤の楽天性は、やはり貴重。