バークレー友子のテニスアカデミー日誌

オーストラリア、シドニーで30年目になるテニスアカデミーでの様子を書いています。よろしくお願いします。

出会い

2010-02-09 12:26:00 | ノンジャンル
日本は今受験の時期ですね、進級したり、まったく違った環境で4月からスタートする人もたくさんいると思います。

私がオーストラリアに留学していた時代、20年以上前のことになりますが、その時代にはメールもインターネットも携帯もなかったし、留学のための代理店も少なかったから自分で日本の大使館に行って学校を探し、自分で学校に英語で問い合わせて、お金を払って、大使館にビザを取りに行き、ホームステイも自分で日本から探しました。

自分でやるしかなかったし現地の様子もわからなかったから、実際のところ失敗もあり、つらいこともありました。
そんなとき、なぜか一人だけ、私に優しくしてくれる女の子がいました、ホームステイを引っ越して、部屋を借りていたとき、同じ家にいたジャッキーという子で、英語が全部理解できるわけでもない私に、週末一緒に遊びに行こうよといつも声をかけてくれました。どうしてそこまでしてもらえたのか、日本のことをよく知っているわけでもなく、私との会話が完璧にできるわけでもないのに、なぜいつも声をかけてくれたのか、なぜ私を相手にしてくれたのか、申し訳ないぐらいでしたが、ぼろぼろの車で迎えに来てくれようとして、車がストップしてしまったり、、いろいろなことがありました。今でも彼女には感謝の気持ちでいっぱいです。
その後結婚してからも、最初のうちは楽なことばかりではありませんでした。
その時も一番うれしかったのは、誰かやさしく話しかけてくれる人がいることでした。

海外にいて優しい人がいる、助けてくれる人がいるということは、本当にありがたいことです。自分に大変だった時代があるから、今でもいろいろな人との出会いがうれしい、話をしてくれる人がいることはありがたい、そう思えます。
その時代の私はジャッキーにきちんと感謝の気持ちが伝えていただろうか?と今になって思います。


(3年前?4年前?に出会ったときのスティーブはシャイで話もしてくれなかったそんな彼が、ビンスのボレーのドリルに入っている楽しんでいる姿をみてなぜか昔のことを思い出しました。今ではもうおしゃべりが止まらないぐらいよく話してくれます。笑)



その20何年前の恩返し、私もできる限りいろいろな人を助けてあげたいと思っています。アカデミーに来る人たちの表情が明るくなっていくときが一番幸せだと思います。