このアカデミーは31年目となりました。
普段このアカデミーのデスクにほとんど毎日いて、いろいろな人に出会い、テニスを見て
子供たちもずっとテニスに関わってきて、ありがたいことに、たくさん学んだことがあります。
ジュニアのご父兄は子供たちを良い学校に行かせるための学費、テニスレッスンフィーそして遠征のお金、と
日々現実的な経済的な懸念や問題が多いと思いますが、それを終えた私だから今、見えることがあります。
こんなにテニスにお金をかけても、どこどこでの試合に勝てなかったら、とか
何々の成績がなかったらなど、、、
でもそれは達成されなかったら、無駄なお金なのでしょうか?
それは違うと思います。
そしてあまり文章にされていないことのようにも思うのですが、ほとんどのお子さんたちは
強い選手になりたい、勝てるようになりたい、その成績からアメリカの大学に入りたい
プロになりたい、コーチになりたいなど、テニスと進路がつながっています。
もちろんそれはそうでいいのですが、それを超えたスポーツがもたらすものを忘れないでほしいと思います。
今日テニスの練習でめちゃくちゃ態度が悪かった女の子に伝えることができました。(英語で
うまく説明できて、ちょっとうれしい。)
勝ち負けなんて実際どうでもいい、私は必死で戦う姿が見たい、誰かのテニスを見ながら
勇気をもらったり、元気をもらったり、次は何が来る?と、わくわくしたい、
そのテニスをする姿から刺激を受けて自分も仕事頑張ろうと思える、
そういう姿が見たいのであって、あなたが勝とうが負けようが
調子悪かろうが、あなたのテニスがうまくいかないからといって怒っている姿は見たくない、
もちろん勝てればよいのだけれど、それがテニス、それがスポーツの良さなんだと思うと。
そして何よりも周りへの配慮や相手をリスペクトすることも忘れないで
本来のスポーツの意味を忘れて、ただ勝ち負けにこだわってしまう、それはとても残念なことだと
思いました。そのために2週間前から日曜日のUTRの大会ではスポーツマンシップの優れていた選手にも
賞をあげています。勝つことより長い人生大事なことだと思っています。
そしてそれがこのアカデミーが目指しているもの、テニスだけでなくて、人として、ですね。
毎回キャンベラから(隣の州)3時間半かけてきてくれるジュニア選手です。