花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

引き継がれる肉食系遺伝子

2014年08月20日 | 研究
ポスターを説明する3年生。
それを真剣に聞く3人の2年生。
なかなか見ることができない面白い光景です。
チームは秋になると2年生をいろいろな発表会に参加させ
知識の整理や深化はもちろん、コミュニケーション能力を鍛えます。
今年も2年生は9月に2つの学会発表会に出場する計画を立てています。
しかし学会の発表会はポスター発表。
まだ2年生は一度も経験したことがありません。
ポスター発表は大きなスクリーンに図表を投影して行う
農クの発表会よりも数段難しいものです!
そこでこの日は、今まで何度も経験している3年生に
お手本の発表をお願いしたというわけです。
内容はもちろん自分で行った研究なので理解しています。
さらに3年生のお手本によって説明の仕方もイメージがついたはず。
だからといってそう簡単にいかないのがポスター発表。
原稿をもたずに、わずか数分で研究概要を相手に伝えるには
それこそ頭を整理しなければなりません。
3年生から戦う植物研究集団の遺伝子を受け取った2年生。
夏休み明けは悪戦苦闘する2年生の姿を見ることになりそうです。
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短日植物の個性

2014年08月20日 | 研究
これはジニアという切花用のキク科植物です。
聞いたことがないかもしれませんが、
百日草といえば分かる人も多いはずです。
チームの2年生は切花用草花にLEDを照射することで
茎を早く伸ばす研究をしています。
すでにガーベラで成功しましたが、
まだ時間があるのでこのジニアでも挑戦しました。
すると予定どおり茎は伸び、あっという間に成功。
そう思ったのですが、なかなか花が咲きません!
理由は簡単、キク科であるジニアは短日植物。
したがって光を照射し続けるとなかなか花芽をつけないのです。
結局、普通に栽培したものよりかなり遅れて今やっと咲きそうです。
茎が伸びたら消灯して花芽形成を誘導する。
これがこの新しい栽培法のコツのようです。
さて一般に短日植物は短日条件にならないと花芽をつけません。
しかしジニアはLEDを照射し続けたにもかかわらず
遅れましたがしっかり開花しました。
花をつけない前者を量的短日植物、
遅れて花をつける後者を相対的短日植物といいます。
短日植物と行ってもいろいろタイプがあるのです。
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